おそうしき読本

さいごの「別れ」について考えよう。

column お葬式の「いま」を考える

VOL11

永代供養を考える

墓を継ぐ者がいない問題については「親の墓に入る?自分の墓を立てる?」で紹介しましたが、永代供養を行う場合にはどうすればいいのでしょうか。ここでは、永代供養の種類や方法、永代供養をする上でよく起こる問題をご紹介いたします。

永代供養とは

永代供養とは、墓を家系の継承者が管理する代わりにお寺が管理するシステムのことを言います。核家族化や少子化が進む現在、永代供養という方法が注目されるようになりましたが、永代供養というもの自体は、江戸時代頃から存在しています。永代供養という名前がついてはいるものの、実際には永遠に管理してもらえることは少なく、多くは3~50回忌までという期限付きです。

 

永代供養墓の種類

永代供養を行うためのお墓を永代供養墓と言い、以下のような種類があります。

合葬式納骨堂

地下や半地下に納骨室を作り、骨壺を共有で安置する形式です。釈迦像や五重塔、あるいは宗教色のないモニュメントなどが飾られていることが多くあります。遺骨は、他の人の遺骨と一緒に供養する合祀形式と、個別に保管する形式があります。

 

ロッカー式・機械式納骨堂

個別に与えられた小さな箱型の納骨室が集合した形式です。現在はコインロッカーのような形式のものが一般的ですが、近年は効率化が進み、ICカードなどで操作してお骨がお参り場所へ自動搬送される機械式の納骨堂も増えてきています。個別で納骨堂を設置した場合でも、○回忌までという期限がある場合、それ以降は合祀墓へ入ることになります。

 

永代供養1

 

永代供養墓の申し込み方法

永代供養墓を申し込む際は、お願いしたい寺院へ連絡し、契約を交わします。この際、個別で納骨するか、期限付きで個別の納骨堂に入るかを選び、契約料を支払います。契約が完了すると永代使用承諾書が発行されますので、納骨まで書類を保管しておきます。永代供養は、ご自身が生きている間に契約することも可能です。永代供養の方法は、お寺によって異なります。どのような供養を行ってもらえるのか明確でない場合は、きちんと書面で確認し、契約書と共に保管しておくことも大切です。

 

費用の相場

永代供養墓の費用は、合祀型にするのか、個別に管理してもらうのかで費用が大きく分かれます。合祀型の場合は20万円前後、個別型の場合は30~50万円ですが、安置する期間や形式によっても費用が大きく上下します。お寺によっては、100万円以上かかることもありますので、契約する前に金額をきちんと確認しておくことが大切です。

永代供養をお願いする場合、永代供養料の他に、納骨者名の名前の刻字料や墓所使用料、納骨手数料、お布施などがかかります。また、その他にも毎度行われる法要の費用なども別途かかる場合がありますので、これらも含め、お寺へ確認しておきましょう。

永代供養3

 

永代供養のメリットと注意点

メリット

永代供養の特徴にもあるように、永代供養墓はお寺が管理してくれるため、親族の負担が軽減されるところが最大のメリットです。また、個別でお墓を設置しないという点で費用が大幅に抑えられるという利点もあります。近年では合同墓が都心に作られるようにもなっているため、実家から遠くに住んでいる人でもお参りしやすい場所へ安置することも可能です。お骨が家にあるが、費用が心配でお墓が作れない、お墓を継ぐ人がいない、子孫にお墓の面で負担をかけたくないという想いがある方にとって、永代供養はメリットが多い方法です。

永代供養墓は個別に安置する期間に限りがあるとはいえ、それ以降は合祀墓にて管理してもらえます。一般の墓で管理する人がいなくなってしまった場合には無縁墓となってしまうことを考えると、合祀墓でも永代供養してもらえる方が良いと考える人が増えています。

 

永代供養2

 

注意すべき点

ただし、一度合祀墓に入ってしまうと、再び遺骨を取り出すことができなくなってしまうということを把握しておく必要があります。親の遺骨を合祀墓に入れるのは、代を受け継ぐ子の自由ではありますが、後々親兄弟などからお墓を作りたいと申し出があった時、問題になってしまうことも少なくありません。今まで存在した代々のお墓から永代供養墓へ変更する際には、一定の回忌まで個別で安置してもらえる永代供養墓であっても、一定期間を過ぎると必ず合祀墓へ行くという点を、親族にしっかり理解してもらうことが大切です。

 

 

 

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