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鯨幕の由来

黒と白の縦じまが描かれた鯨幕は、主に葬儀の場で使用されます。名前の由来は諸説あり、見た目のとおり背中が黒くお腹が白いところからきた説と、鯨の肉の皮が黒く、脂肪部分が白い、そして、これらが交互に連なっていることからきたという説があります。いずれにしても、鯨から鯨幕という名前ができたことに間違いはなさそうです。

 

鯨幕02

 

鯨幕の使われ方

鯨幕は、古くから神事の場で使用されてきたようです。黒は高貴な色とされ、江戸時代までは、結婚式などの慶事でも使われていました。明治時代に入ると西洋の文化が入ってきた関係で、「黒」は弔辞のイメージが強くなり、次第に弔辞のみで使われるようになったようです。

 

慶事では、鯨幕が使われなくなった代わりに赤と白の紅白幕が使われるようになりました。また、神事では、鯨幕よりも歴史が古いとされている浅黄幕(青と白の縦じまからなる幕)が用いられることもあります。ただし、赤白幕の歴史は浅く、皇室の催事や古くからのしきたりを重んじる格式高い慶事では、現在でも赤白幕ではなく浅黄幕や鯨幕が使われるようです。

 

鯨幕01

 

鯨幕の役割

鯨幕は、葬儀を行う家や斎場の周囲にさげられます。葬儀場の内部を仕切る役割もあり、見せたくない部分を隠すために使われることもあります。

鯨幕を使用するかどうかは、宗派やその土地のしきたりによっても変わります。必ずなければいけないというものではありませんが、心配な場合は葬儀社や地域の人に聞いてみるとよいでしょう。

 

 

 

 

 

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