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弔問とは

弔問とは、亡くなった知人の家へ訪問し、お悔やみを述べる行為のことを指します。お悔やみを述べる行為として広い意味を持ち、お通夜でお悔やみを述べる場合や、お葬式に参列してお悔やみを述べる場合なども、弔問したということになります。

弔問をする際のマナー

弔問をする適切な時期

弔問をする場合、お通夜やお葬式の日にどうしても都合がつかない時は、別の日に改めて顔を出すようにしましょう。

最も良いとされる弔問の時期は、お葬式を終えてから数日~四十九日までの間です。「連絡を受けたらできるだけ早く」と思ってしまいがちですが、近親者や故人と特に親しかった方以外は、お葬式前の弔問は避けた方が無難です。また、お葬式の直後も避けた方が良いでしょう。ご遺族の方々はお葬式の準備や後処理などで非常に忙しいため、その期間に弔問してしまうとご遺族の負担になってしまうからです。逆に、まだ落ち着かないのでは…と気を遣い、お葬式からの間が大きく空いてしまうと、今度は弔問客を招く準備を改めて整えなければならなくなり、面倒をかけてしまう結果になりかねません。

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弔問をする際に気を付けること

弔問は何時間もかかるものではありませんが、他人の家へお邪魔する行為ですので、何点か気を付けておきたいことがあります。以下に、弔問をする際の注意点についてご説明いたします。

【1】弔問する日や時間帯は、事前に連絡しておく

弔問をする際は、必ず事前に連絡をしておくことが大切です。いつ、どのくらいの時間帯に行くのかを伝えれば、遺族の負担も軽くなります。

【2】部屋の中へは、遺族に促されるまで待つ

弔問の際は、まず玄関に入って挨拶をしまう。その後は遺族と簡単な挨拶を交わし、遺族に促されるまで待ちましょう。ここで、自ら上がろうとするのはあまり良い行為ではありません。もし家に招かれないような場合は、その場でお悔やみの言葉を述べましょう。

【3】病名や死因を聞かない

お悔やみの言葉を述べたら、その後は簡単な思い出話や当たり障りのない話をしましょう。故人の病名や死因などを根掘り葉掘り聞こうとするのは、遺族にとって失礼に値します。

【4】供養の方法

1. 故人のもとへ案内されたら、まずは遺族へ一礼し、線香をあげます。

2. 線香をあげる際は、必ずろうそくの火から線香に火をつけ、左手で線香をあおいで火を消し、合掌します。

線香を立てるかどうかは宗派によって異なるため、分からない場合は聞くとよいでしょう。

3. 故人との対面を促された場合は、故人の枕元から少し下がった位置へ正座し、両手をついて一礼します。

遺族が白布をはずしたら膝の前に手をついて故人のお顔をそっと確認し、一礼して合掌し、その後少し下がって遺族へ一礼します。

白布を外すのは遺族ですので、自ら外さないようにしましょう。

【5】長居をしない

そして、弔問をする際に最も気を付けたいもう一つのことは、遺族の負担にならないよう長居をしないことです。故人はあなたのことを知っていたとしても、遺族は全く初めて対面する他人であることが多くあります。遺族とは故人との楽しかった思い出などを簡潔にお話しし、きりの良いところで引き上げましょう。

適切な服装とは

お通夜よりも前に弔問する場合は、普段着でも失礼には値しません。喪服を着ていくと、まるで故人の死を予想していたようにとらえる人もいるからです。では、お葬式が終わった後の弔問では、どのような服装で出向けばよいのでしょうか。

お葬式後の弔問では、黒あるいは黒っぽいスーツやセットアップなどの略礼装で行くことをおすすめします。お葬式などの式へ参列するわけではありませんので喪服を着る必要はありませんが、スーツで行けば、故人を忍んで弔問した気持ちが伝わるでしょう。

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お悔やみの言葉

どのような言葉がよいのか

遺族へかけるお悔やみの言葉は、簡潔で丁寧な言葉であると印象良くまとまります。特別凝った言葉は必要なく、「この度は誠にご愁傷さまでございます。」「心よりご冥福をお祈りいたします。」など、一般的な言葉でよいでしょう。

使ってはいけない言葉

お悔やみの言葉で使ってはいけない言葉は、「再三」「重ね重ね」「また」「続く」などの忌み言葉です。また、仏教では「浮かばれない」や「迷う」といった言葉は避けましょう。

香典やお供え物について

香典は持参すべきか

お通夜やお葬式に出られる場合は、式の前に弔問をしたとしてもそこでは渡さず、お通夜やお葬式の場で香典を渡しましょう。式に参列できなかった場合は、弔問の際に香典を持参するのが一般的です。

お供え物は持っていくべきか

お供え物に関しては、式の前に訪問する場合は持参を避けますが、式後の訪問では多少持っていっても問題はありません。ただし、お返しすべきかと遺族が困ってしまうほど高価なものは避けた方がよいでしょう。

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