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親戚とはいっても、幼いころに数回会っただけ、簡単には行けない距離に住んでいる…

このような、「遠い親戚」のお通夜やお葬式には参列するべきか悩む人も多いでしょう。ここでは、遠い親戚が亡くなった際の参列についてご紹介します。

近い親戚、遠い親戚

親戚とは「血縁」や「婚姻」によって結びつきのある人のことを言います。法的には「親族」と言われ、「6親等以内の血族及びその配偶者」と「3親等以内の姻族及びその配偶者」がそれにあたります。

喪家側から訃報の連絡があるのは基本的には三親等までとされていますので、それ以降の親等に訃報を伝えることはケースとして多くはありません。(危篤と言われたら

親等の詳細は以下になります。

 

一親等 父母、義父母、子、子の配偶者
二親等 兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、配偶者の兄弟姉妹、祖父母、義祖父母、孫、孫の配偶者
三親等 甥姪、甥姪の配偶者、叔父叔母、叔父叔母の配偶者、曽祖父母、曽祖父母の配偶者、ひ孫、ひ孫の配偶者
四親等 従妹、高曽祖父、大叔父大叔母、玄孫、甥姪の子

 

五親等以降となると、ほぼご先祖様といっても過言ではなく、顔も名前も知らない相手の可能性が高くなります。

但し、「遠い親戚」の「遠い」は親等の段階には限りません。

物理的な距離もありますし、親等が遠くても親密にしていたり、逆に近くても疎遠だったりと、心理的な距離もあるでしょう。

 

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遠い親戚のお葬式の参列は忌引きになる?

学校や会社で忌引きと認められるのは二親等までと定められているケースが多く、それ以外は普通に有給休暇を消化しての参列になります。

これを見る限り三親等以降のお葬式への参列は個人の考え方次第とも言えなくもありません。

但し、忌引きについては企業ごとにルールが異なるので、詳細については就業規則を確認することをおすすめします。

三親等以降は親しさや間柄による

忌引きの規定を別に考えると、一般的には三親等までのお葬式は参列するのが基本です。喪家が訃報を伝えるのも三親等までが多く、それ以降になるとお互いに連絡先も知らないことのほうが多いでしょう。

あくまで常識的な対応という判断であれば、三親等までは訃報を受けたら参列するようにしましょう。

四親等以降のお通夜やお葬式への参列は、基本で考えれば「無理」に参列しなくても問題ない間柄、ということになります。自身が、参列が難しいと考えれば、参列しなくても非常識ではありません。

但し、これはケース・バイ・ケースです。

三親等以内であってもほとんど面識もなく、お互いに慶弔の関わりをしていなかったり、距離的な問題で駆けつけるのが物理的に困難だったりする場合もあります。

逆に四親等以降であっても交流があったり、距離的に近かったりする場合は参列するケースもあります。たとえば「従妹」は四親等にあたりますが、親同士の交流が深く、子供のころによく遊んだなど、深いつながりを感じている間柄のこともあるでしょう。

その場合は親等に関係なく、参列を考えるはずです。

また、面識のない親戚でも、親戚同士が参列しあっていれば、先々のことを考えてそれに倣っておくというのも一つの考え方です。

たとえば、ほとんど交流がない親戚が、自分の両親のお葬式には遠方から駆けつけてくれたという場合。この場合は、相手側で不幸があった場合にも弔問するのが礼儀です。

 

訃報を受けたのに参列できない場合の対応方法

訃報を受けても参列できない場合は、弔電と香典を郵送して弔意を表すようにしましょう。もし直接訃報を受けた場合は、その場で参列できない旨を伝えればよりスムーズです。

自分と交流のある親族が参列する場合は、その人に預けるのでも問題ありませんし、距離的な問題がある場合は兄弟の中の一人が代表として参列するのもよくある事です。

 

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お通夜やお葬式への参列は、義務があるわけではありません。一番大切なのは、自分自身が故人を弔う気持ちです。

但し、親戚同士にはそれ以外にも様々な関りがあります。

自分は関りがなかったとしても、親や兄弟が世話になっていたという事もあるでしょう。

お葬式という儀式は、そういった親戚の関りを考える一つの節目になるのかもしれません。

 

 

 

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