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家族葬の弔電は受け取る?辞退する?まず家族で決めるべき基本方針

家族葬の弔電は受け取る?辞退する?まず家族で決めるべき基本方針
弔電をどう扱うかは、遺族の意向で決めて問題ありません。判断に迷ったら、以下の3つの基準で家族と話し合ってみましょう。

方針を決める3つの判断基準

  • 故人の遺志や生前の付き合い
  • 遺族の精神的・時間的な負担
  • 香典や供花など他の弔意への対応との統一感

「香典は辞退するが、弔電は受け取る」という対応も可能ですが、全て辞退する方が、訃報を受け取った側は迷わずに済みます。家族で方針を統一しておきましょう。そもそも家族葬とはどういうものか知っておくと方針が立てやすくなります。

弔電を受け取る・受け取らない?それぞれのメリット・デメリット

弔電を受け取る場合とそうでない場合のメリット・デメリットを比較して、自分に合った選択をしましょう。

メリット デメリット
受け取る場合 故人を偲ぶ多くの方の気持ちを受け取れる お礼状の準備など対応に手間がかかる
辞退する場合 遺族の負担が減り、お見送りに集中できる 伝え方を誤ると失礼な印象を与えかねない

【文例あり】家族葬で弔電を辞退する場合の失礼のない伝え方

【文例あり】家族葬で弔電を辞退する場合の失礼のない伝え方
弔電を辞退すると決めたら、相手に失礼のないよう丁寧にお伝えすることが大切です。

弔電辞退を伝える最適なタイミングは訃報連絡のとき

後から「弔電は辞退します」と連絡すると、相手はすでに手配を進めているかもしれません。訃報を伝える際に、弔電も併せて辞退する旨を明確に伝えるのが最も親切な対応です。

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電話で辞退を伝える場合の文例

電話で直接お伝えする際は、まず弔意を示してくださったことへの感謝を述べることが大切です。

【例】
お心遣いいただき、誠にありがとうございます。大変申し訳ございませんが、故人の生前の遺志により、ご弔問ならびに香典、供花、弔電は固くご辞退申し上げております。お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします。

メールや書面で辞退を伝える場合の文例

お礼状と同様に、句読点は使わないのが慣例です。

件名:【訃報】〇〇 〇〇 逝去のお知らせ

本文:
かねてより病気療養中のところ 〇月〇日に永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます
なお 故人の遺志により 葬儀は近親者のみにて家族葬として執り行います
誠に勝手ながら ご弔問 ご香典 ご供花 ご弔電の儀は固くご辞退申し上げます
皆様のお心の中にて故人をお見送りいただけましたら幸いです

家族葬で弔電を受け取った後のお礼マナー

家族葬で弔電を受け取った後のお礼マナー
弔電をいただいたら、感謝の気持ちを込めて丁寧にお礼をしましょう。

弔電のお礼はいつ、どうやって伝える?

まず電話で一報を入れ、後日お礼状を送るのが最も丁寧です。お礼状は、葬儀後1週間以内、遅くとも初七日までには送るのが理想ですが、落ち着いてからでも問題ありません。

そのまま使える!弔電のお礼状の基本構成と文例集

弔電 マナーは以下の構成で書くのが基本です。

  • 頭語(拝啓など)
  • 弔電へのお礼
  • 葬儀が無事に済んだことの報告
  • 故人の生前の付き合いへの感謝
  • 今後の付き合いをお願いする言葉
  • 結語(敬具など)

【基本の文例】
拝啓
この度は 父 〇〇儀 葬儀に際し ご丁重なるご弔電を賜り 誠にありがとうございました
おかげさまで葬儀も滞りなく相営むことができました
生前のひとかたならぬご厚情に深く感謝申し上げます
早速拝眉の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具

【会社関係者向けの文例】
拝啓
この度は 亡父 〇〇儀 永眠の際は ご多忙中にもかかわらずご鄭重なるご弔電を賜り ご芳情のほど厚く御礼申し上げます
おかげさまで葬儀も滞りなく執り行うことができました
生前の父が大変お世話になりましたことと存じます
ここに改めて感謝申し上げます
今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます
敬具

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弔電へのお返し(返礼品)は基本的に不要

弔電はあくまでお気持ちとしていただくものなので、香典 相場に応じた香典返しのような返礼品は基本的に必要ありません。丁寧にお礼状を送れば、それで十分感謝の気持ちは伝わります。

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弔電への対応を間違えると、送ってくださった相手の弔意を無下にしてしまう可能性があります。ついやってしまいがちなNG対応を確認し、失礼のないよう備えましょう。

辞退の意向を伝えずに届いた弔電を放置する

「家族葬だから」と自己判断で弔電を放置するのが、最も失礼な対応です。故人を想う相手の気持ちへ感謝を伝えるのが最低限のマナーです。

お礼の連絡が大幅に遅れてしまう

葬儀前後は多忙ですが、お礼の連絡が遅れると相手を心配させてしまいます。お礼はできるだけ速やかに行いましょう。

会社名でいただいた弔電に個人宛と同じお礼状を送る

会社名や団体名でいただいた弔電に対して、故人と親しかった特定の個人宛にお礼状を送ってしまうのは適切ではありません。弔電は会社・団体からの弔意として扱われているため、宛名は代表者名にするのが正しい対応です。

弔電の文面を葬儀で読み上げない

家族葬では弔電の拝読を省略することも多いですが、故人と特に親しかった方や、大変お世話になった方からの弔電は、ぜひ紹介したいものです。「家族葬だから」と全ての弔電を読み上げないと決めつけず、故人との関係性を考慮して柔軟に対応しましょう。

お礼状に不適切な表現を使う

お礼状を書く際には、「重ね重ね」「たびたび」といった不幸が重なることを連想させる忌み言葉や、「死ぬ」「苦む」などの直接的な表現は避けるのがマナーです。

また、句読点(、。)は使わずに書くのが正式な習わしとされています。

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自分が弔電を送る立場になった際の対応も知っておきましょう。

辞退の申し出がなければ送ってOK

訃報連絡の際に「弔電は辞退します」という明確な申し出がなければ、送っても失礼にはあたりません。ただし、家族だけで静かに見送りたいというご遺族の気持ちを尊重し、過度に立派なものや、連名での弔電は避けた方が無難でしょう。

事前に確認する場合のメール文例

遺族の負担を第一に考え、返信を催促するような印象を与えないことが最も重要です。

【文例】
この度は〇〇様のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。ご遺族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。誠に恐縮ですが、せめて弔意だけでもお伝えしたく、ご弔電をお送りしてもご迷惑になりませんでしょうか。ご多忙の折とは存じますが、ご放念いただけますと幸いです。

家族葬の弔電で注意すべきマナー5つ

  • あて名は喪主にする
  • 差出人名はフルネームと故人の関係性を記載
  • 葬儀・告別式の開始前までに届くように手配
  • 忌み言葉を避ける
  • 遺族の宗教・宗派に配慮する

【文例集】家族葬の弔電メッセージ例

【一般的な文例】
ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。ご遺族の皆様のお悲しみを思いますと、胸が張り裂ける思いです。故人の安らかなるご冥福を心よりお祈りいたします。

【親しい友人向けの文例】
〇〇さんの突然の悲報に接し、言葉が見つかりません。いつも笑顔だったあなたの顔が思い出され、涙が止まりません。今はただ、安らかに眠られることを心よりお祈りしています。

もし対応に迷ったら、1人で悩まずプロに相談するのも1つの方法です。葬儀に関する些細な疑問でも、専門家が親身に答えてくれます。

詳しく知りたい人は 【はないろ公式HP】 をご覧ください!

まとめ

最後に本記事の要点をまとめます。

  • 家族葬の弔電は、故人の遺志やご遺族の負担を考慮し、受け取るか辞退するか決めて良い。
  • 辞退する場合は、訃報連絡の際に明確に、そして丁寧に伝えるのがマナー。
  • 弔電をいただいたら、お礼状で感謝の気持ちを伝える。返礼品は基本的に不要。
  • 対応に迷ったら、一人で悩まず葬儀のプロに相談するのが最も確実で安心。

家族葬 弔電についてよくある質問

ここでは、家族葬 弔電についてよくある質問をまとめています。

家族葬のお悔やみの仕方はどうしたらいいですか?

まずは遺族の意向を確認することが大切です。香典や弔電を辞退されている場合は、何もしないことが1番の配慮となります。どうしても弔意を伝えたい場合は、後日改めてお悔やみの手紙を送るなどの方法があります。

弔電は葬儀で読み上げられますか?

家族葬では、弔電の拝読は省略されることも少なくありません。しかし、故人と特に親しい間柄の方からの弔電は、喪主やご遺族の判断で紹介されることもあります。弔電が必ず読み上げられるとは限らないことを理解しておきましょう。

弔電のお礼状はパソコンで作成して印刷したものでは失礼にあたりますか?

いいえ、必ずしも手書きである必要はありません。1枚ずつ手書きするのが最も丁寧ですが、遺族の負担を考えると、パソコンで作成したものを印刷してもマナー違反にはあたりません。

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