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縁起が悪いと考える人もまだまだ多い

遺言書を作って欲しくても、なかなか面と向かっては言えないものです。親の死後の財産の話をすることになるため、「財産を狙ってる」「早く死んでほしいと思ってる」などと取られかねないからです。
今でこそエンディングノートが少しずつ認知され、残される配偶者や子供に負担をかけまいと自ら用意する人も増えましたが、「縁起が悪い」と感じる人が多いのは事実です。

とは言え、遺言書さえあれば相続で揉めずにすんだケースは数えきれないほどありますので、是非とも遺族のために遺言書は書いてほしいものです。

ここではできるだけ機嫌を損ねずに遺言書を書いてもらう方法をご紹介します。

 

遺言書言いづらい1

 

 

まず自分が書いてみる

実は友人がエンディングノートを書き始めたらしいんだなどと言って、自分が書いてみるのも一つの手です。この場合は、エンディングノートや遺言書を書いていることをきちんと相手に伝えることが大切です。内容を伝えたり、書き方を相談してみたりすると、相続の話が自然にできるようになります。そういった雰囲気ができれば、遺言書の作成を促しやすくなるでしょう。

 

一緒に作ってみる

夫婦の場合なら、エンディングノートを二冊買ってきて一緒に作ろうと誘ってみるのも良いかもしれません。お互い自分の死後に相手の負担を減らすという目的であれば、自然に書いてくれるかもしれません。

実際これはとても大事なことで、お互いの希望を伝えあったり財産の一覧を作成しておくことで、自分の中の疑問や迷いがクリアになったり、相手の考え方を知ることができるケースも多いのです。

 

世間話で遺言の話をしてみる

友人や知人の話にかけて何気なく遺言書の話をしてみる方法もあります。遺言書が無くて大変だった話や、遺言書のおかげで問題なく相続が完了した話など、人から聞いた話として雑談で話してみてはどうでしょうか。
実際に遺言書が無かったおかげで揉めることになり、仲の良かった家族が険悪になってしまったケースはたくさんありますし、それを望む人はいないはずです。
但し、わざとらしくならないように話をするのはなかなか大変ですし、遺言書にかかわる話ばかりをするのも不自然なので、折に触れて話をするのが良いかもしれません。

その時の相手の反応次第では、いったんその場での話は控えたほうが良いかもしれませんね。

 

遺言書言いづらい2

 

目につきそうな場所にチラシやDMを置いてみる

ポストに相続相談などのチラシが入っていたり、DMが届いたりすれば、できるだけ目につきそうな場所にさりげなく置いておくと良いかもしれません。
見つめたり手に取ったりする様子があれば、それをきっかけに話をすると自然です。

 

但し、このような方法をとっても、必ず書いてくれるとは限りません。
また、遺言書の内容は遺言者本人の意思で書くものですので、仮に書いてくれたとしても必ずしも自分が思ったような内容にならない可能性もあります。
その場合は、思い切って自分の希望を伝えるしかありません。それが出来たら苦労しないという声が聞こえてきそうですが、できるだけ深刻にならない雰囲気の中で気持ちを伝えられると良いかもしれませんね。
どうしても言い出せない場合は、両親のお葬式費用の準備についても考える必要があります。それについては、「親の葬儀費用に備える」でご紹介しています。

 

遺言書言いづらい3

 

 

 

 

 

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