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自分のお葬式は自分では行えない

お葬式は結婚式と並んで人生の二大セレモニーと言われます。しかし結婚式と違ってお葬式は自分の死後に行われるもので、どのようにして行われるのかを把握することはできません。
お葬式を行うのは遺族であり、遺族は故人が望んだであろうお葬式を想像しながら一つ一つ組み立てていくことになります。
生前に明確な遺言書や指示がある場合はそれに基づいてお葬式を執り行うことができます。しかし、故人が具体的な希望を残していない場合や、遺言書が存在しない場合は、遺族が最善と思われる形でお葬式を行うことが一般的です。
そのため、それが本当に故人の望んだものになるかどうかはケースバイケースです。
インターネットの普及のおかげで、今までは忌みごととされて来たお葬式の情報を簡単に収集することができるようになり、比較検討が可能になりました。
ほかの家庭ではどのようなお葬式を行っているのか、また費用はどれくらいなのか、また最近人気の家族葬とはどのようなものなのか?
こういった情報を積極的に収集することによって、自分の死後のお葬式をイメージしやすくなってきました。こういった背景から、最近では生前予約が増加しつつあるのです。

増加する生前予約

生前予約とは、自分の死後のお葬式に関する詳細を計画し、事前に手配することです。
これまでは、生前にお葬式の話をするのは縁起が悪いとされてきました。
人の死に関する話をすることで死を呼び込んだり、連鎖するのではないかと考えられてきたためです。この考え方は死を「穢れ」と考える日本独特の考え方で、神道や仏教、地域の慣習などが混ざり合ってできた死生観と言えるでしょう。しかし最近では死に対する考え方が多様化し、自分の死に前向きに向き合う傾向が増えています。
最近では、葬儀会館でも積極的に見学会を実施しており、特に予約をしなくても自由に館内を見学してみることができるようになっています。
祭壇や葬具などを実際に見ることができるため、参加者には好評のようです。

生前予約のメリット

生前見積もり

生前予約には多くのメリットがあります。

自分の意思を反映できる
生前予約を通じて、故人は自身の最後の意思や希望を具体的に計画することができます。葬儀のスタイル、埋葬方法、参列者のリスト、音楽や朗読の選択など、自分が望む形でお別れをすることができます。

遺族への負担軽減
故人が生前に葬儀や埋葬に関する手配を済ませておくことで、遺族は追加の負担を抱えずに済みます。葬儀の計画や手続きに追われる必要がなくなり、負荷を軽減することができます。
家族は故人が亡くなった後は、哀しみに打ちひしがれていることでしょう。そんな状況のなかで、お葬式の準備を進めなければなりません。会葬者を何人にする、お棺や祭壇、供花はどれを選ぶなど、決めなければならないことは多く、またその金額が適正で納得できるかを検討している時間もありません。
しかし生前であれば、複数の葬儀社の話を聞いて、見積もりを比較することで、納得のいく葬儀社を選ぶことができるでしょう。自分のお葬式の費用の概算を知ることで事前に費用を残すこともでき、金銭面でも遺族の負担を軽減することが可能になります。

検討の時間が確保できる
これまでは、故人が亡くなった後に葬儀社を呼んで、時間の無いなかで慌ただしくお葬式の準備を進めるのが一般的でした。つまり、どのようなお葬式にするか、じっくりと検討することなく葬儀社に依頼せざるを得なかったわけです。
お葬式の費用は全国平均で約200万円前後と高額です。もしもほかのことで200万円を支出するなら、その内容を吟味、検討しない方は少ないのではないでしょうか。充分に時間をかけて検討し、納得したうえで、決断するでしょう。
人の死は突発的に訪れることも少なくありません。生前のうちに葬儀社の提案を聞き、こちらの希望を伝えながら、自分のお葬式の全容を明確にしておくこと、それこそ生前予約が持つ大きなメリットです。

このように、生前見積もりをとり、場合によっては家族に納得してもらっていれば、家族はお葬式の準備に煩わされることなく、故人とお別れをすることができます。その意味では、生前見積もりはエンディングノートのひとつといえるかもしれません。

生前予約を行いたい場合は、まずは無料見学会に参加してみると良いでしょう。

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