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ポイント1)お葬式の形態を考える

お葬式の形態は、規模に直結します。一般葬なのか、家族葬なのかによってお葬式の規模は大きく変わりますし、準備することも変わってきます。
家族だけで見送る「家族葬」にするか、故人と関係のあった人達に広く参列してもらう「一般葬」か、また一般葬でもお通夜とお葬式を2日に分けて行うか、1日にまとめてしまうかなど、最近は形態の選択肢が増えています。形態の規模に希望がある場合は、事前に考えておくと相談もスムーズです。
もちろん、完全に決めておく必要はありません。どちらが良いか悩んでいるという場合は、まずどのような形態でお葬式を行うのかから相談してもかまいません。
その際に色々と希望を聞かれますので、その結果からどのような形態が自分たちの希望に相応しいのかを考えるのも良いでしょう。

 

ポイント2)参列者の予想人数

お葬式の形態がある程度決まったら、次に参列者の人数を予想します。

お通夜やお葬式の費用は、それぞれに参列者の人数によって変わります。お葬式の費用は「葬儀一式費用」「宗教関係者費用」「飲食接待費用」の三大費用に分けられますが、この中で参列者の人数に左右されないのは「宗教関係者費用」のみです。

「葬儀一式費用」に含まれる会場費用や返礼品、また「飲食接待費用」に含まれる通夜ぶるまいやお斎、お香典返しは参列者の人数によって大きく変わる部分となります。
そのため、お葬式の事前相談の際には参列者の人数に対して大枠を把握しておくとスムーズです。

但し、一般葬の場合は予想するのが難しいのが実情です。故人の交友関係を家族が完全に把握するのは困難のため、事前の予想とは大きく変わってしまう場合も少なくありません。
その場合は年賀状をやり取りしている数や、携帯などに記録している連絡先の数から予想することもありますので、把握できる範囲で調べておくと良いでしょう。
これも難しい場合は、故人が既にリタイアしているかどうか、また隣近所の付き合いなどの情報を伝えてから一般的な参列者の人数に照らし合わせて一緒に予想してもらうことも可能です。

ポイント3)お葬式を行いたい場所

次にお葬式を行いたい場所を考えます。葬儀場で行うのか、自宅で行うのか。菩提寺があれば、寺院でお葬式を行うことも可能です。

都心ではマンションなどの集合住宅に住む人が増えており、葬儀場を選択する人が多数ですが、自宅が戸建てなどで十分なスペースがある場合は、自宅でのお葬式も可能です。

また菩提寺がある場合は寺院でお葬式を行うこともあります。菩提寺があるからと言って必ず寺院でお葬式をしなければいけないということはありませんが、その場合は導師に斎場や自宅まで出向いてもらうことになりますので、事前に相談してみると良いでしょう。

 

ポイント4)宗教・宗派の確認

最近では宗教離れが進んでいることもあり、宗教や宗派が分からないという人も少なくありません。故人が明確に何かの宗教を信仰している場合は分かり易いのですが、問題は仏教の宗派です。先祖代々の菩提寺はあっても代が変わって疎遠になってしまっている場合、日常の生活から自身の宗派を確認するタイミングは殆どありません。日本のお葬式は9割が仏式と言われていますが、仏式のお葬式でも宗派によって進行が少し変わります。

例えば浄土宗や禅宗系の臨済宗や曹洞宗、真言宗のお葬式で行われる「引導の儀式」は浄土真宗では行われません。また、お焼香の作法も少しずつ違っています。

事前相談の前にまずは宗教と宗派を確認しておきましょう。

 

ポイント5)費用のイメージ

お葬式には多額の費用が掛かります。お葬式にいくら用意できるかのイメージを持っておくと、相談もスムーズになります。しかし、「お葬式は●●円以内に抑えたい」といた明確なイメージは持っているケースの方が少なく、むしろ「普通はいくらかかるのか知りたい」という人の方が多数派でしょう。

一般に200万円前後が平均的なお葬式費用と言われていますが、最近では家族葬などの小規模なお葬式も増えているため、一口に「お葬式の費用」と言っても様々になって来ています。

「平均的なお葬式」をしたいと思って全ての要素に平均値を取っていくと、お葬式の費用はどんどん積みあがってしまうというのも事実です。
相談の段階では200万円かけようと思っているのか、50万円以内に抑えたいと思っているのか、ざっくりとイメージを持つだけで十分です。
そこからお葬式お形態を決めていくということも可能です。

以上はお葬式事前相談の際、大枠で確認しておくことです。
次回は、「細かいけど確認しておいた方が良いこと」についてご紹介します。

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