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宗派とは

仏教大国とも言われる日本には、現在でも数知れない種類の宗派が存在します。これらは、1940年の宗教団体法が公布される前から存在している13の宗派(法相宗、律宗、華厳宗、真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗)が元となって派生したものです。

各宗派でそれぞれ大事にしている価値観には少しずつ違いがありますが、それらは、仏式の葬儀などにも反映されています。日頃から自分の宗派を意識している人は多くはありません。しかし、突然お葬式をしなければならない事態がやってきた時、自分の家系ではどの宗派でお葬式を執り行うべきなのかが分からないと困ってしまいます。もしもの時のためにも、宗派の違いや葬儀について予め調べておくと良いでしょう。13宗派の特徴については「宗派を確認しよう」でご紹介しています。

 

自分の宗派は?

日頃から意識することがあまりないのに、なぜ自分に宗派があるのでしょうか。これは檀家制度に由来しています。

檀家制度は、江戸時代で寺請制度が施行されたのをきっかけに全国各地へ広がりました。これは幕府がキリスト教の普及を阻止するために始まった制度です。自分がキリスト教徒でないことの証として、寺院の檀家となって「寺請証文」を受け取り、幕府に提出しなければならなかったのです。これにより、すべての国民が仏教徒としていずれかの寺院に所属することになったのが始まりです。これは世代をまたいで受け継ぐことが義務付けられていました。

1871年に明治政府によって制度が廃止されてからは、檀家になる義務は無くなりました。しかし義務がなくなった今でも、先祖代々受け継がれた宗派として、一族の「宗派」を守り続ける風習が残っているのが現状です。こういった理由から、多くの日本人は仏教を信仰しているわけではなくても、どこかの宗派に属しているのです。

 

なぜ宗派の確認が必要になるのか

日頃から意識しているわけではないのだから、宗派を確認する必要はないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、仏式でお葬式を行う場合は必ず宗派を確認しなければなりません。なぜかというと、仏式のお葬式では僧侶に読経を依頼する必要があるからです。僧侶は必ずどこかの宗派に属していますので、自分の宗派に属する僧侶に依頼しなければなりません。

また、もし一族の墓が特定の寺院の墓地にある場合、その寺院の宗派を無視して他宗派でお葬式を上げてしまうと、その墓地への納骨を断られてしまう可能性もあります。また一族の宗派を無視した宗派でお葬式をしてしまうと、参列した親戚から文句が出ることもあるでしょう。

宗派が分からない時

こういった事情から、お葬式を執り行う前に必ず自分の宗派を確認しなければなりませんが、方法はいくつかあります。

お墓を確認する

先祖代々のお墓が寺院の墓地にある場合は、その寺院が菩提寺ということになります。寺院の宗派を確認すれば、自分の宗派が分かります。

宗教に関係なく埋葬できる霊園などにお墓がある場合は、特定するのは難しくなります。

 

年長の親戚に確認する

自らの意思で改宗をした場合は別ですが、多くの場合は親戚一同が同じ宗派に属しています。年長者であれば一族の宗派を知っている可能性は高いので、親戚に聞くのが一番の早道です。

仏壇を確認する

仏壇の位牌には戒名が書かれていますが、戒名は宗派によって特徴があります。以下の特徴を手がかりに、宗派を確認することができます。

浄土宗-「誉」という文字が使われる

浄土真宗-「釈」という文字が使われる

日蓮宗-「日」という文字が使われる

真言宗-「アの梵字」が使われる

臨済宗・曹洞宗-男性なら「居士」、女性なら「大姉」が使われる

 

家族が亡くなった後、気持ちの落ち着く間もなくお葬式の準備をしなければならない遺族にとって、宗派の確認をするのは大変なことです。もしもの時に慌てないためにも、前もって宗派の確認をしておくと安心です。

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