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お香典とは

お香典とは、お通夜やお葬式に参列する際に、故人に対する供養の気持ちを込めて現金を包んで遺族に渡すもののことをいいます。現在の日本では宗教・宗派を問わずに一般的にお香典と称していますが、宗教ごとに包む袋や表書・裏書には違いがあります。

神式では「御玉串(料)」や「御榊料」、キリスト教式では「御花料」「ミサ料」などといった言葉を使います。

 

故人と直接お付き合いがなくても、遺族とお付き合いがあればお悔やみの気持ちを込めてお香典を包みます。多額の出費が必要なお通夜やお葬式の費用の一部にあてて欲しいとの気持ちから、喪主へ贈るものでもあります。

お悔やみの気持ちと、費用の一部を補助する意味合いのあるのがお香典ですが、気持ちを込めればいくらでも良いというわけではなく、それなりに相場はあります。
故人との関係性の深さ、また自身の年齢によっても相場は変わり、同じように友人のお葬式に参列する場合でも20代と50代では包む金額の相場(リンク)が変わってきます。50代なのに20代と同じような相場のお香典を包むと、失礼にあたるケースもあるので注意が必要です。
しかし、気をつけたいのは相場だけではなく、他にも避けた方が良いタブーがあります。

ここでは代表的な5つのタブーをご紹介します。

 

タブー1)新札を包む

お香典で新札を包むのはタブーとされています。新札を包むと、まるでお香典を準備していたように取られかねないからです。お香典には、古札を使うのが基本のマナーと言えるでしょう。

とは言え、汚れがあまりにもひどい場合や、しわだらけのお札を包むのも考えものです。どの程度使われたお札がお香典に相応しいかは難しい所ではありますが、ある程度使った感じのするお札が手元にあればそれを包み、新札しか手元にない場合は軽く折り目をつけてから包むという方法もあります。

タブー2)偶数の金額を包む

お香典では、偶数を包まない方が良いと言われています。例えば4,000円、6,000円、8,000円、20,000円などは偶数になりますので、切りのいい金額にしたほうが良いでしょう。
4,000円や6,000円なら5,000円にした方が良いですし、8,000円なら10,000円にしたほうが良いといった具合です。

なぜかと言うと、偶数は割り切れる数字のため、「縁を切る」ことを連想させるからです。これはお葬式に限らず結婚式のご祝儀でも同様で、「割り切れる」のは縁起が悪いと考えるのが日本の古くからの慣習になっています。

これは日本独自の慣習で、欧米諸国ではこの考えはありません。最近ではあまりこだわらないという人も増えていますが、地域や年代によってはこだわる人もいますので、偶数の金額は避けた方が無難でしょう。

 

タブー3)切りが悪い金額を包む

金額が奇数なら何でも良いかというと、それだけでもありません。偶数を避けるために、切りの悪い金額になってしまうのも考え者です。

例えば、8,000円が偶数だから9,000円にする、20,000円が偶数だから21,000円にする、などです。金額に関しては、「1」「3」「5」を基準に考えると無難かもしれません。

 

タブー4)お札の枚数が多い

お札の枚数はできるだけ少なくするようにしましょう。例えば5,000円を包むなら、1,000円札を5枚よりも5,000円札を包んだ方が良いです。10,000円の場合も同様で、1,000円札を10枚包んだり、5,000円札を2枚包むのは避けて下さい。
包む金額の中で、一番大きい金額のお札を入れるようにすると良いでしょう。

タブー5)「4」「9」の金額を包む

偶数のように割り切れる数字の金額を包むのもタブーですが、「4」「9」の金額を包むのもタブーです。「4」は“死”を、「9」は“苦”を連想させるからです。どの国にも縁起が悪いと考えられる数字がありますが、日本の場合は「4」「9」がそれにあたります。

古い集合住宅の場合、部屋番号に「4」「9」をつけないように欠番にしているところもあるほど、縁起が悪いと考えられている数字です。

最近では気にする人もずいぶんと少なくなりましたが、必然性が無ければ無理に選択する必要はありませんので、4,000円や9,000円を包むなら5,000円、10,000円を包むようにしましょう。

 

お香典の相場やマナーについては、以下の記事で詳しくご紹介していますので参考にしてみて下さい。

お香典の相場とマナー

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