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お香典返しの意味

まず、お香典返しとはそもそも何なのか?を考えてみましょう。

お香典とは、お通夜やお葬式に参列する際に、故人に対する供養の気持ちを込めて現金を包んで遺族に渡すもののことをいいます。これに対し、喪主側は感謝を表す品を贈ってその気持ちに応えます。これが香典返しです。

このように考えると、感謝の気持ちが表現できれば何を贈っても良いのではないか?と思うところですが、香典返しにもマナーと作法があります。
贈り側が誠意を込めて贈っても、タブーな品だと誠意が伝わらないばかりか、むしろ非常識だと思われかねないため、注意が必要です。

 

「消えもの」以外は避ける

お香典返しに相応しい品の条件に、「消えもの」があります。
「消えもの」とは、その言葉の通り“消えてなくなるもの”という意味があります。食べ物や飲料、調味料などは使用すれば無くなりますので、消えて無くなるという意味で「消えもの」と呼ばれています。

なぜ香典返しに消えものが相応しいのでしょうか?

そこには「不祝儀を残さずに消す」という意味が込められています。人の死は不祝儀であり、あとに残るものを贈ってしまうと、不祝儀を残すことになると考えられているためです。

例えば食器、掛け時計や置時計、花瓶、調理器具などは、慶弔事のお返しにはよく選ばれるものです。しかし「あとに残る」という意味で、お香典返しではタブーになります。故人を忘れず偲んで欲しいという気持ちから、こういった品を選んでしまうケースもありますが、基本的にタブーであることを覚えておくと良いでしょう。

 

肉や魚などの生鮮食品

「消えもの」でも、肉や魚などの生鮮食品はタブーの一つです。食べてなくなる点ではお菓子やお茶などと同じ消えものではありますが、肉や魚は「四つ足生臭もの」といって、足が4本ある動物、生臭い魚は殺生をイメージさせます。

仏教では「不殺生戒」といって殺生を禁じる戒律があるのと、故人の死後四十九日は肉や魚を使わない精進料理を食す習慣があります。こういった由来から、特に仏事では避けた方が良いでしょう。

洋菓子や和菓子は消えものでお香典返しに適した品ですが、日持ちのしないものや持ち運びしにくいものは避けるようにしましょう。例えば生菓子やデコレーションケーキなどはお香典返しには不向きです。

慶事に使われる「昆布・かつおぶし・酒」

昆布、かつおぶし、お酒は良く慶事で使われる返礼品です。
こちらも「消えもの」ですが、弔事では避けるようにしましょう。

昆布は「よろこぶ」の語呂から、縁起物として慶事の席でお料理に振舞われるものです。またお酒はお祝いの席でふるまわれることが多いため、こちらも避けた方が無難でしょう。

仏教には殺生を禁じる「不殺生戒」の他にも、不飲酒戒(ふおんじゅかい)といって飲酒を禁じる戒律があります。酒はお通夜のお斎やお葬式の会食では振舞われることがありますが、贈りものとしては相応しくないと心得ておきましょう。

縁起物や華やかな色合いのもの

香典返しではタオルなどの消耗品も良く選ばれますが、縁起物の柄が入ったものはタブーです。

例えば鶴や亀は長寿を連想させるため慶事ではよく使われますが、弔事には不向きです。

またウサギは多産であることから子孫繁栄や安産の意味合いで使われることが多く、避けた方が無難でしょう。このようなモチーフが入った菓子などは、消えものであっても香典返しとしては相応しくありません。

また紅白や派手な色あいのものもタブーです。
タオルやシーツなどをお香典返しに選ぶ場合は、白を基本に考えると良いでしょう。

 

重いもの

以前はお葬式が終わってから四十九日までに持参・郵送していた香典返しですが、最近ではお葬式当日にお香典返しを渡す「当日返し」が増えています。
郵送する場合は問題ありませんが、当日に渡す場合は持ち運びに苦労するような重いものはNGです。

飲料や調味料、洗剤はお香典返しには良く選ばれますが、液体の場合は重量が出てしまうため避けた方が良いでしょう。

お香典返しに相応しい品とは

ここまでお香典返しのタブーをご紹介しました。

但し、これは地方の習慣や故人との関りによっても異なります。
タブーとされる生ものや酒などでも、故人と縁の深いものであればあえて贈る、という選択肢もあるでしょう。その場合はメッセージカードなどを添えて、品物の意味を伝えると良いかもしれません。

逆にお香典返しに相応しいものやよく選ばれているものに関しては、「香典返しには何を贈る?香典返しに相応しい品とは」でご紹介していますので、参考にしてみて下さい。

 

また、時代と共に習慣や風習は変わっていくもので、最近ではお香典返しにカタログギフトを選ばれるケースが多くなっており、その中には上で紹介した本来はタブーとされるような品物も選べるようになっています。カタログギフトなら送られた側が欲しい物を選ぶので安心して使えますので非常に重宝されているようです。

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