お葬式のマナー
お葬式のマナー
お葬式の時間
お通夜が夕刻から夜にかけて執り行われることについては、「お通夜の時間」でご紹介しました。では、お葬式は何時に始まるのが一般的なのでしょうか。ここでは、お葬式や告別式の開始に適した時間や、式の所要時間、その理由などについてご紹介します。
お葬式とは
お葬式とは、故人の冥福を祈り、最期のお別れをする宗教儀式の一つです。どのように執り行うかは宗教や宗派によって違いがありますが、お葬式の9割が仏式と言われる日本では、僧侶を呼んで読経を行い、参列者がお焼香を行うのが一般的な流れです。お通夜は夕刻から夜に行われ、お葬式は日中に行われます。
お葬式の日取り
お葬式の日取りが、火葬の日程によって決まることについては「お葬式の日程の決め方」でご紹介しました。一般的なお葬式では一日目にお通夜、二日目にお葬式、告別式を行います。お葬式・告別式が終わった後は火葬を行うため、お葬式の日程は必然的に火葬場の予約が取れた日になります。
お葬式と火葬を同日に行わなければいけないという決まりがあるわけではありませんが、参列者のことを考えると日程を分けるのは現実的ではありません。
そのため、お葬式の日取りは火葬を行う日と同日になります。
但し、前火葬(お葬式の前に火葬を行うこと)を行う地域ではこの限りではありません。北海道では函館、東北では秋田が前火葬を行う地域として知られています。函館のように仮通夜、本通夜、お葬式と、三日三晩に渡って故人を送り出す儀式を行う地域もありますが、最近ではそれも省略傾向にあるようでうです。
お葬式の開始時間
お葬式、告別式の開始時間は、10時~11時が多く、午前中に設定されるのが一般的です。お葬式の後に火葬を行うことを考えると、お通夜のように夕刻や夜に行うことは現実的に難しくなります。火葬場の予約が何時に取れたかによって、逆算してお葬式の開始時間を決めるのが一般的で、日程だけでなく、開始時間も火葬を基準に考えます。
火葬にかかる時間は故人の体格にもよりますが、ごく一般的な体格であれば1時間半~2時間半程度と言われています。この間参列者は会食を行いながら火葬が終わるのを待ちます。
会食を前提に考えると、火葬の時間は昼食を取る時間帯に行われる事になり、もし火葬が12:00開始だとすると、それまでにお葬式が終わるように逆算して開始時間を決めるため、必然的に10時~11時開始になるのです。もし火葬場が遠く、移動に時間がかかる場合はもっと早い時間から開始する可能性もあります。
但し、最近では火葬場の予約が取りづらく、会食にちょうど良い時間に予約が取れず、15:00頃、またそれよりも遅い時間になることも増えているようです。
もし火葬場の予約が15:00頃だった場合、同じように逆算するとお葬式は13時頃に開始されることになります。※以下削除
お葬式~火葬の所要時間
お葬式から火葬、骨上げが終わるまでは大体4時間~6時間程度です。
大まかな流れは以下の通りです。
受付 | 30~1時間程度 |
お葬式 | 1時間~1時間30分程度 |
火葬場へ移動 | 30分程度程度(火葬場までの距離による) |
火葬、会食 | 1時間30分~2時間30分程度 |
骨上げ | 30分程度 |
お通夜と同様に、開始時間ギリギリに到着するよりも少し余裕を持って到着するようにしましょう。
お葬式の所要時間
お葬式の所要時間は1時間から1時間半程度です。流れは以下の通りです。
●参列者着席
●導師入場
●読経
●焼香
●導師の法話(ある場合)
●導師退場
●喪主挨拶
●出棺
お葬式の中に告別式が組入れられている場合は、喪主挨拶の前に参列者からの弔事が入ります。
お葬式とは別に告別式を行う場合は火葬場から一度葬儀場に戻り、改めて告別式を行います。
火葬に立ち会えない場合
仕事の都合などで、火葬に立ち会えないこともあるでしょう。火葬を待つ間に会食を予定している場合は、喪家が参加人数分の食事を用意しますので、できるだけ早めにその旨を伝えるようにしましょう。
きちんと理由を伝えれば、失礼にはあたりません。
可能であれば退出前に遺族に一声かけられると良いですが、お葬式、出棺、火葬の流れの中でなかなか声をかけるタイミングがつかめないこともあります。
そういった場合を考えて、可能であればお葬式が始まる前に遺族に声をかけておくと良いでしょう。