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宗教や宗派を問わず、お葬式で行われる“弔辞”。弔辞とは何かについては、「弔辞を頼まれたら」で詳しくご紹介していますが、ここでは弔辞を依頼する際のマナーについてご紹介します。

弔辞は何人、誰に頼む?

お葬式の規模にもよりますが、一般的に弔辞は1~3人に依頼します。複数人にお願いする場合は、故人との関係が偏らないほうが良いでしょう。仕事に関係した人に依頼したら、もう一人は友人、知人にお願いするといった具合です。

関係が偏ってしまうと、弔辞の内容も重なりがちになってしまうためです。

定年退職したあとは関係の持ち方も変わるため、仕事関係の人を必ず一人入れなければならないということはありません。その場合は友人2名などでも問題ありませんし、最近では孫に弔辞を依頼することも増えています。

祖父母と関わった楽しい思い出を孫らしい言葉で語ってもらえば故人の人となりも伝わり、参列者にとっても心温まる弔辞になるでしょう。

数人に依頼した場合の順番ですが、年長者から順にお願いするか、つき合いの古い順にお願いするようにします。その際、他の依頼者にもだれに依頼したかを事前に伝えるようにしましょう。そうすると、依頼された側も内容が重ならないように配慮しやすくなります。

葬儀の進行と合わせて、弔辞をどこに取り入れるかは葬儀社と相談して決めるようにしましょう。

 

故人が会社員の場合

懇意にしていた、または勤務中関係の深かった上司、友人、知人

 

故人が学生の場合

懇意にしていた、または特にお世話になった教師、友人、知人

 

故人が既に定年退職している場合
友人、知人、孫代表など

 

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社葬の場合

社葬の場合は、弔辞を読む人数がもう少し増えます。

弔辞を読むのは3~4人、時間は3分程度ですが、社葬の場合は少し長くても良いでしょう。取引先の代表者などに依頼する場合は、1社に偏らず、数社にお願いするようにします。

所属する学会の会長や議員などに依頼することもよくあることです。

依頼するのと合わせて、故人の経歴と会社の沿革などを渡すようにしましょう。

 

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弔辞を依頼するタイミング

弔辞は一人あたり3~4分が目安ですが、3分間話す内容を考えるためにはそれなりに準備が必要です。弔辞を依頼したい場合は、できるだけ早く依頼するようにしましょう。

結婚式と違ってお葬式は故人が亡くなってから数日以内に行われることが殆どです。

相手に事情があって依頼を受けられない可能性も高いため、依頼相手は多めに考えておくと安心です。

弔辞の依頼方法

依頼からお葬式までには間がないことが多いため、まずは電話など確実に連絡が取れる方法で依頼するようにします。

社葬のように規模の大きなお葬式の場合は準備のため実施までに少し時間がかかること、直接電話をするほど懇意にはしていない間柄の場合がありますので、文書で依頼することもあります。

その際は以下を参考にしてみて下さい。

 

●●様

生前は故人(●●)と親しくして頂き(または大変お世話になり)、誠にありがとうございました。

この度●●は●●年の人生を終え、永眠致しました。
つきましては、葬儀を行うにあたり是非●●様からご弔辞を賜りたく存じます。

お忙しいとは存じますが、是非ご都合をお聞かせ頂けますようお願い致します。

 

この後、葬儀の日程や会場の情報を記載します。

 

最近では家族葬のように身内のみで行うお葬式が増えている影響で、社葬などの大規模なお葬式を除いては、弔辞を行うこと自体が少なくなっています。

お葬式は宗教色の強い儀式のため、宗教や宗派に明るくない参列者にとっては一つ一つの儀式の意味がとらえにくいものです。そのような中で参列者自身の言葉で綴られる弔辞は唯一気持ちの盛り上がる箇所かもしれません。

お葬式の進行上弔辞を行いたい場合は、タイミングや人数について葬儀社と相談してみましょう。

 

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