お葬式のマナー
お葬式のマナー
お葬式を途中で退席する時のマナー
お通夜やお葬式に参列はしたいけれど、どうしても都合で最後までいられない場合があります。途中で退席するのはマナー違反なのでしょうか?
ここでは、お通夜やお葬式の途中でやむを得ず退席するときのマナーについてご紹介します。
お葬式を途中で退席してはいけない?
そもそも、お葬式を途中で退席してはいけないかどうかという問題があります。もしそれ自体がマナー違反なら、参列自体を諦めるしかありません。
「基本的には」という前提を付ければ、出来るだけ途中退出を避けるほうがベターです。お通夜やお葬式には儀式としての流れがあり、途中退席する人がいると場合によってはお葬式の流れを滞らせる可能性があるからです。お通夜、お葬式ともに1時間ほどの儀式ですので、最後までいられるに越したことはありません。
しかしやむをえない事情もありますし、遠方から駆けつけた場合には新幹線や飛行機の時間があり、どうしても最後までいられないという状況も十分に考えられます。
それでもお世話になった故人の葬儀に出来る限り参列したいと言う思いは誰にでもあるでしょう。「せめて最期に一目だけでも」「せめてお焼香だけでも」という気持ちでわずかな時間でもお通夜やお葬式に参列することも立派な供養だと言えます。
とは言え、最低限のマナーは守りたいもの。次に、退席の際に気を付けなければいけないマナーについてご紹介しましょう。
事前に遺族と斎場スタッフに途中退席を伝える
まずは、事前に途中退席しなければいけない事を遺族と斎場スタッフに伝えておきましょう。途中退席しなければならない詳細な理由まで伝える必要はありません。「仕事の都合で」「家庭の用事で」などという内容で十分です。それでもせめてお焼香だけでもしたかったので、という気持ちを伝えれば、そんなに忙しい中わざわざ駆けつけてくれたと、遺族も嬉しく感じるはずです。
葬儀の前に遺族と会話ができるタイミングがあればその際に、もし遺族が準備などで忙しくしている場合には無理に呼び止めることはせず、斎場のスタッフに後で遺族に伝えてもらうようにすれば良いでしょう。また、何時くらいに退出したいかを伝えておけば、タイミングを見計らってうまく誘導してくれるかもしれません。
会場ではできるだけ出口に近い席に座る
途中退席しやすいように、着席の際はできるだけ出口に近い後方の端の席を選ぶようにしましょう。斎場のスタッフに伝えれば退席しやすい場所へ誘導してくれるかもしれません。
但し、出口に近い席がすでに埋まっている場合は仕方ありません。空いている席の中で出来るだけ出口に近く、後方の席を選ぶようにします。
途中退席するタイミング
途中退席するタイミングで一番避けたいのは、僧侶が読経している途中や弔辞が読まれている途中などです。悪目立ちしやすいばかりか、お葬式の進行を妨げてしまう可能性があるからです。
タイミングとして一番良いのはお焼香の時です。参列者が焼香台の前に順番に歩いていくため人の動きが生まれるため、自分がお焼香を終わらせたタイミングで退席すればスムーズです。遺族に目礼し、静かに退席するようにしましょう。
但し、お焼香があるのは仏式のみのため、キリスト教式や神式の場合は退席しやすいタイミングが変わってきます。しかし、いずれも参列者が動くタイミングがスムーズだと言えます。キリスト教式で言えば献花のタイミング、神式で言えば玉串奉奠などがそれにあたります。
詳しくは葬儀場のスタッフに聞くのが良いでしょう。
以下は、お通夜やお葬式を途中退席する際のマナーのまとめです。
●途中退席の旨を事前に遺族に伝えておく
●遺族が忙しそうな場合は、斎場スタッフに伝える。
●できるだけ出口に近い後方の席に座るようにする。
●読経や弔辞の途中での退席は避けるようにする。
●お焼香のタイミングで退席できるとスムーズ(仏式の場合)。
ぜひ参考にしてみて下さい。