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葬儀は故人の最後のお別れの時ですから、できれば参列者の心にも良い印象を刻んでもらいたいものですが、葬儀社によると、遺影選びは、葬儀を行う上で問題となることトップ3に入る程、難しいことのようです。ここでは、遺影を選ぶ際のポイントや遺影撮影サービスについて説明したいと思います。

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遺影の選び方

遺影の選び方【1】近年に撮影したものを選ぶ

遺影を選ぶ際は、なるべく亡くなった年に近いものを選びましょう。故人の年齢に近いものを選ぶことで、その年まで生きた証にもなりますし、年齢を重ねた故人の歴史を振り返るきっかけにもなります。高齢で亡くなったにも関わらず、遺影が学生時代の写真では、違和感がありますよね。
また、長い間入院したりして病気が続いていたような場合は、病床中よりも、病気になる前の元気な写真や、病状が良い時に撮影した写真を選ぶ方が良いでしょう。

遺影の選び方【2】いい表情で、カメラ目線のものを選ぶ

祭壇の真ん中に飾られる遺影は、故人の人柄や生き様を表す大事な写真です。ひと昔前までは白黒で無表情の遺影が一般的でしたが、現在は、フルカラーでも全く問題はありません。まず写真を選ぶ際は、表情の良い写真をひとまずピックアップし、その中から絞り込んでいきましょう。記念日にプロに撮影してもらった写真や、旅行先の写真などはよく選ばれています。故人が幸せだった瞬間の写真や、好きだったことをしている時の写真は、とても晴れ晴れとした表情をしていることが多いものです。
また、カメラ目線のものを選ぶことも大切です。参列者がお焼香をする際に遺影を見た際、遺影と目を合わせることができれば、故人と最後にお話しすることができたという気持ちが湧き、素敵な思い出として残るでしょう。

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遺影の選び方【3】なるべく大きく写っているものを選ぶ

良く写っている写真が見つかったら、その中からなるべく大きく写っているものを選びます。最近の写真は解像度が高いため、ネガが残っていなくても好きな写真を引き伸ばして使うことが可能です。しかし、あまり小さく写っている写真ですと、引き伸ばした際に写真が荒れてしまうこともあるので注意が必要です。ピントが合わずにぼんやりとした写真も、故人の印象を曖昧にさせてしまいます。また、引き伸ばしの際には絹目よりも光沢のプリントが綺麗なようです。
分からないことがあれば、葬儀社のスタッフに相談するとアドバイスや適切な対応をしてくれますので、迷った場合には相談してみると良いでしょう。

遺影の選び方【4】気を付けなくても良いこと

遺影用の写真を選ぶ際に気になるのは、やはり背景や服装ではないでしょうか。故人がとても良い表情をしているのに、服装がくずれていたり、背景に他の人が重なってしまっていたり、ちらかった部屋が写っていたりすると、遺影には使えないのでは…と思ってしまいがちです。しかし、最近では遺影写真を加工することも可能ですので、着衣や一緒に移りこんでいる人や物は、気にせずに選びましょう。また、写真の明暗も加工できますので、故人の表情を第一に選ぶことが大切です。

遺影撮影サービス

このように、遺影を選ぶには色々と気を付けたい点が沢山あります。突然の訃報で忙しい中、満足のいく写真を選んであげられないと、悔いが残ります。また、いざ写真を探し始めたら良い写真が一枚も見つからず、仕方なく運転免許の写真を引き伸ばして使う…などということもよくあるケースです。
このような事態にならないように、普段あまり写真を撮るタイミングがない方は、遺影用の写真を予め撮影しておく「遺影撮影サービス」を利用するのもおすすめです。遺影撮影サービスでは、プロによるメイクと撮影、画像加工がセットになっており、故人の最期を飾る素晴らしい写真を作成することができます。また、好きな服装で撮影したり、好きな角度やスタイルで撮影したりすることも可能ですので、満足度の高い写真が期待できる点も、遺影撮影サービスの良いところです。
現在では、最期を飾るための活動を「終活」という言葉で表現されていますが、自身の終焉を前向きにとらえ、旅だった後に遺族が困ることがないよう準備しておくことも、一つの終活と言えるかもしれません。

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