お別れの会には何を着ていく？

お別れの会に参加するときの服装は？

お別れの会とは「お別れの会とは」でご紹介している通り、家族や親族のみでお葬式や火葬を行った後、改めて友人や知人など故人と縁のある人たちを招いて行う送別会のことです。
お葬式とは違うため、無宗教の形式で行われることが多いようです。必ず葬儀場で行われるわけではなく、レストランやホテルなどで行われるケースも多くあります。
お通夜やお葬式であれば喪服を着れば良いのですが、「お別れの会」に招かれた時の服装に関して言うと、実は決まった形式が無いのです。

案内状の場所を確認する

まず、「一般的」という観点で考えてみましょう。
多くの場合、案内状には日時・場所と共に服装について記載があります。お別れの会は無宗教で行われることが多く、その場合によく見るのが「ご来場の際は平服でお越しください」という記載です。その際には案内に従って平服で出席すれば良いのですが、もし何も記載が無かった場合はどうすれば良いでしょうか。その場合、場所から判断するというのも一つの方法です。

●会場が葬儀場の場合
お別れの会の案内状には、日時とともに場所が記載されています。服装に関して何も記載が無く会場が葬儀場だったら、喪服で出席するのが無難です。通常のお葬式に出席する服装のマナーに従い、数珠も準備しておきましょう。詳しくは「会葬するときの服装」を参考にしてみて下さい。

●会場がホテル・レストランの場合
ホテルやレストランが会場になっている場合は、無宗教で行われることがほとんどです。その場合はあまり華美でなく、比較的きちんとした印象を与える服装で出席するようにしましょう。
男女ともに、黒、ダークグレーなどのスーツ、アンサンブル、ワンピースなどが良いでしょう。ヘアスタイル、アクセサリー、小物に関してはお葬式に参列する時と同様、華美でなくシンプルなものを選ぶようにします。

平服ってなに？

さて、案内状には「ご来場の際は平服でお越しください」という記載が多いことは既にご説明しました。
では、「平服」とは何を指すのでしょうか。平服とは言っても、決して普段着のことを指しているわけではありません。ここで言う「平服」とは、略礼服を指します。正式な礼服とは違い、男性なら黒や紺、ダークグレーなどのスーツが、女性は同じくダークカラーのワンピースやアンサンブル、スーツなどがそれにあたります。

●男性の平服
黒、濃紺、ダークグレーなどの光沢のないスーツ。シャツは白無地のワイシャツにし、カラーシャツや柄ものは避けたほうが無難です。ネクタイも同じくダークカラーにし、刺繍や柄の入ったものは選ばない方が良いでしょう。靴も同様に光沢は避け、流行りのデザインよりもシンプルなものを選ぶと良いでしょう。タイピンや靴の金具は華美なものは相応しくありません。

●女性の平服
黒、濃紺、ダークグレーのワンピース、アンサンブル、スーツなどの洋装が一般的です。女性の場合は、カラーだけでなく、デザインにも注意が必要です。露出が多いものや、身体の線がはっきりわかるようなタイトなデザインは避けたほうが良いでしょう。
アクセサリーは特に必要ありませんが、身に付ける場合は喪服と同様パール、珊瑚、ブラックオニキス以外は身に付けないようにして下さい。
バッグと靴はブラックフォーマルに合わせるものを選べば良いでしょう。

平服と指定されると、かえって喪服よりも悩んでしまいますね。
但しよく考えてみれば、お通夜やお葬式では無いとは言え、故人とお別れをする場であることには違いありません。そう考えると、慎み深い装いが場に相応しいことはイメージが出来ると思います。
また服装には場にあわせた「格」があり、正式でありさえすれば良いというものではありません。「場」を考えて、相応しい装いを心掛けたいものです。
喪服の格式については「喪服の格式、正喪服・準喪服・略喪服」でもご紹介していますので参考にしてみて下さい。