お葬式のマナー
お葬式のマナー
お葬式の手伝いの頼み方
お葬式を行う際、多くのことは葬儀社で対応してくれますが、受付や駐車場の案内などを親戚や知人に頼むケースがあります。どんな役割が必要で、どのような人に頼めば良いのかは悩むところです。ここではお手伝いの内容や頼む相手、頼み方やお礼などについて詳しくご紹介します。
お手伝いの種類
お葬式で必要なお手伝いの種類は、以下になります。
●受付係 2名以上
弔問客・参列者を出迎え、受付をします。名前、住所を芳名帳に記帳するよう促したり、香典を受け取ったりします。香典返しが即返しの場合は、引換券を渡したり、香典返しの品を直接渡したりします。
※受付の方法は「受付を頼まれたら」でご紹介しています。
●会計係 2名以上
香典をいったん預かって金額を計算し、決まった管理者に渡します。
●駐車場係 1名~2名程度
車で来場した人に駐車場の位置を案内したり、駐車の誘導とお手伝いをしたりします。長時間駐車場にいる必要があるため、暑い時期や寒い時期には負担が大きく、交代制にする場合もあります。
●お茶係 1名~2名程度
弔問客を待合室に案内し、お茶をふるまいます。
●炊事係 2名以上
自宅でお葬式を行う場合は、食事を出す炊事係も必要になります。食事を出したり、飲み物を補充したり、食器の片付けなどをします。
受付係は、葬儀の規模によって人数が変わります。受付係はお香典を預かる役目も担う為、最低でも二人以上の人にお願いするようにします。
参列者が100名を超えるようなら、もう1~2人いたほうが安心でしょう。
社葬などで数百名の参列者が見込まれる場合には、10人以上必要なこともありますが、これについては葬儀社に相談すれば、適切な人数をアドバイスしてくれます。
また、会計係も必ず複数の方にお願いしましょう。お金に関わることですので、あとあとお互いに嫌な思いをしないためのマナーと考えて下さい。中には受付係と会計係を合わせてお願いすることもありますが、こういったことからも、受付係と会計係は関係の深い親戚に頼むのがベストです。
お手伝いの依頼先
一般的に考えて、お手伝いの依頼先は親戚や友人、会社、町内会などです。訃報を伝える際、「お忙しい中大変申し訳ございませんが、お葬式のお手伝いをお願いできますでしょうか?」などと言って、まずは相手の都合を確認します。
お葬式に関してはお互い様のことですので、多くの場合は快く引き受けてもらえるでしょう。但し、中にはどうしても都合が悪かったり、体調が思わしくなかったりする場合もあります。相手が辞意を示したら、「お気になさらずに」などの言葉を添えて、気持ちの負担を与えないようにしましょう。
親戚も友人も皆高齢で、定年しているため会社関係で頼める人もいないという場合は、葬儀社に相談してみて下さい。
お手伝いの心づけ
お手伝いをお願いした方にどのようなお礼をすればよいのかは悩むところです。これに関しては地域によって風習や考え方が違う為、一概には言えません。但し一般的には、お互い様のことだと考えて、お礼を言ってすましても特にマナー違反ということはありません。
また、何かで感謝の気持ちを表したいというときは、3,000円~5,000円程度の金額を包むか、相当の金額の商品券やお礼の品を香典返しと一緒に渡すと良いでしょう。
この際のお札は、御香典とは違って旧札でなくてはいけないということはありません。
町内会にお手伝いを頼む場合は、地域によって金額が決まっている場合もあります。その場合は町内会長に確認してみると良いでしょう。
いずれにしても、お手伝いはどれを取っても大変な役目ですので、感謝の気持ちはしっかりと伝えたいところです。