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供花の意味

供花とは、その名の通りお花を供えることを指します。宗教や宗派、国や地域によって多少の違いはありますが、お花を供えるという習慣は太古の昔からありました。

お葬式に送る供花とは、故人の死を悼みお悔やみの気持ちを込めて贈るものになっています。多くのお葬式では、祭壇や祭壇横に綺麗な供花を目にします。

しかし、昨今はお葬式のスタイルも様変わりしています。多くの人に参列してもらう一般的な葬儀から、親族だけで故人を見送る家族葬や直葬、また感染症予防の観点からお葬式自体を延期するケースも増えて来ました。このような場合、供花は贈るべきか悩む人もいるでしょう。

家族葬とは

家族葬とは、「家族葬ってなんだろう」や「家族葬には誰を呼ぶ?」でご紹介している通り、多くの会葬者を招かずに、身内だけで行う小規模なお葬式全般のことを指します。

参列の対象はほとんどの場合近親者のみですが、家族葬には明確な定義はないため、生前特に親しくしていたという理由から血縁でなくとも呼ばれる可能性もあります。

家族葬は通常の葬儀会場よりも小さめの場合が多く、それに合わせて祭壇も小さいものを使用します。
そのため、通常のお葬式と変わらないつもりで供花を送ってしまうと、喪家にとって迷惑になってしまうケースもあるのです。

家族葬にふさわしい供花とは

家族葬に供花を送って良いかどうかという点に関しては、送っても問題ありません。但し、家族葬という形態を考慮した供花を送るのが基本です。
既にご説明した通り、多くの場合、家族葬の会場は一般的なお葬式の会場よりも小さめに作られています。そのため、大きなスタンド式の供花などは不向きと言えるでしょう。
また、あまり高額な供花は避ける方が無難です。お返しの際、遺族に金銭的な負担をかけてしまうことになるからです。大きさ、金額ともに控えめにするのが家族葬に送る供花のポイントと言えるでしょう。

供花にはスタンド式だけでなく、アレンジメントなどの篭盛りやブーケもあります。このタイプであれば、さほど場所もとらず費用も5,000円~10,000円程度とスタンド式に比べると安価なため、喪家への負担も気にするほどではないでしょう。

供花の場合は菊や百合など白いお花を基本としたアレンジメントが多く、胡蝶蘭も多く使われるお花です。但し、供花で鉢植えを送るのは避けましょう。これは一般的なお葬式の場合と同じです。

葬儀場で家族葬が行われる場合、葬儀場と提携している花屋へ供花を依頼することになりますが、この場合は会場や家族葬という形態に相応しいいタイプの供花を葬儀場側や花屋が心得ています。

迷った場合はまずは相談してみることをお勧めします。

 

辞退を伝えられたら、送らないことがマナー

一般的に家族葬を行う場合には、臨終の連絡と合わせて会葬や弔電のみでなく、供物や供花の辞退を伝えられることが多くあります。会場の大きさの問題もありますが、家族葬を選択する場合の多くは遺族が大袈裟にすることを望まず、できるだけ親族で故人を見送りたいと希望しているからです。

また、供物や供花などにはお返しの作業などがあり、家族を失って心身ともに疲弊している遺族に負担をかけることになりかねません。

こういった理由から、辞意を伝えられたら無理に供花を送るのは控えるようにしましょう。また、「ご厚志ご辞退」と記されている場合には、香典、供物、供花のいずれも送らないようにします。

 

一般葬に送る供花については、「供花のマナー」、「それぞれの立場から送る供花」でご紹介しています。ぜひ参考にしてみて下さい。

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