法要のお布施の相場

仏教のお布施の相場

法要で僧侶へ渡すお布施の相場は3万円といわれています。お布施の金額は法要を行うタイミングによっても相場が異なり、主に重要視されている四十九日や一周忌などのタイミングでは、3～5万円と多めに包んで渡すこともあります。祥月命日法要では、5千円～1万円を包むことが多いようです。

●御車代

お寺ではなく自宅で行う場合は、お布施料に加えて「御車代」を渡します。僧侶が自ら電車や車で来てくださった場合は、5千円～1万円を包みましょう。送迎タクシーなどで来てもらう場合は、開催側の者が支払えば問題ありません。

●御膳代

法要後の宴席に出られない場合は、「御食事代(御膳代)」も一緒に渡しましょう。御膳代は、5千円～1万円程度が相場とされています。

キリスト教の場合

キリスト教の場合、仏教の法事にあたるものは、カトリックではミサ、プロテスタントでは記念式あるいは記念会などといわれます。包む金額の基準は、仏式の法要で包む金額相場と同じくらいでよいでしょう。カトリックとプロテスタントでは謝礼の定義が異なりますので、袋に記載する内容については注意が必要です。

●カトリック

カトリックでは、通常死後3日後と7日後に追悼ミサ、1ケ月後、1年後、5年後、10年後などで記念ミサを行い、死者を偲びます。この際、教会では神父による説教をお願いするため、ミサ終了後には神父へ「謝礼」を渡します。

●プロテスタント

プロテスタントでは、ミサではなく記念式といい、死後1ケ月後、1年後、3年後、7年後などに教会などで記念集会を開きます。この際は、カトリックと同様に牧師による説教があるため、牧師へ謝礼を渡します。ただし、プロテスタントでは謝礼というよりも寄付という意味合いが強いため、表書きをする場合は「記念献金」と記載しましょう。

キリスト教の法要の詳細については「キリスト教の法要」でご紹介していますので、参考にしてみて下さい。

神道のお布施

神道の場合、仏式でいう法要は霊祭といわれ、神主を呼びます。仏式ではお寺、キリスト教では教会で行われることが多くありますが、神道の場合は神社で行うことはなく、自宅やお墓で行われます。霊祭を行うタイミングは、死後翌日、10日後、20日後、30日後、40日後と続き、50日後と続き、その後は100日後、1年後、3年後、5年後、10年後と続きます。中でも重要視されているのは、仏式の初七日にあたる10日後の十日祭と、四十九日にあたる五十日祭です。神道の霊祭でも、神主に渡す謝礼相場は仏式と同じと考えてよく、十日祭りや五十日祭などの重要なタイミングでは、多めに包む傾向があります。神道の場合、袋の表書きは「御玉串料」「御祭祀料」「御祈祷料」などです。

法要の詳細については「神式の法要」で詳しくご紹介しています。

お願いする内容を加味して金額決定を

お布施や謝礼、御玉串料などは、お願いする内容も加味して決めるとよいでしょう。単に読経をしてもらう場合は少なめ、祭壇などの設営や宴会席の用意など、おおくのことをお任せしたり、ミサなどでピアノ演奏や合唱などの方を手配してくださったりした場合などは、多めに包むとよいでしょう。

以下の一覧に詳細をまとめましたので、参考にしてみて下さい。