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お布施を渡すタイミング

葬儀前後が一般的

お布施は、葬儀や法事の際にお世話になった僧侶へ渡す謝礼です。お布施を渡すタイミングに決まりはありませんが、一般的には葬儀が始まる前の挨拶の際や、葬儀後のどちらかが多いといわれています。

葬儀前に渡す場合は「本日はどうぞよろしくお願いいたします。」葬儀後の場合は「本日はお心のこもったお勤めありがとうございました。」の言葉とともに、「ささやかではございますが、どうぞお納めくださいませ。」という言葉を添えましょう。諸事情で葬儀当日に渡せない場合はお車代やお膳料などを事前にお渡しし、後日改めてお寺へ伺いましょう。

渡すタイミングはお寺や地域によって違うことも

お布施を渡すタイミングは基本的に決められていませんが、お布施の金額と同様、お寺や地域によってルールが決められていることがあります。よく分からない場合は事前に詳しい親族や知人へ相談したり、直接お寺へ問い合わせたりしても失礼にはあたりません。葬儀社にお葬式を依頼している場合は、葬儀社に確認すれば間違いありません。

お布施渡し方01

お布施を渡す際のマナー

お布施を僧侶へお渡しする際には、「直接お布施を手渡ししない」方がよいことを覚えておきましょう。お布施の渡し方には以下のような方法があります。

白い封筒に表書きと署名を入れる

郵便番号の枠などが入っていない白い封筒に、「お布施」「読経料」「御礼」などと表書きをします。キリスト教では「献金」や「御礼」、神式では「御祭祀料」、「御神饌料」などと記載します。
下半分には喪主の氏名か喪家の名前を「●●家」と書き、檀家でない場合は裏面に住所を記入しておきます。お香典と違って、お布施の場合は金額を記入しません。

切手盆(きってぼん)にのせる

切手盆にお布施をのせる渡し方は、古くから伝わる方法です。切手盆は、不祝儀袋がぴったり乗るサイズで、黒塗りの盆のことです。切手盆が家にない場合は、ほどよい大きさのお盆で代用してもよいでしょう。切手盆は、葬儀社が貸してくれることもありますので、相談してみましょう。

切手盆で渡す場合、切手盆を床に置くようなこともあるかと思いますが、この時、お盆を床の上で引きずらないように気をつけることが大切です。床に置いてから僧侶の近くまですべらせるのは、あまり印象が良いものではありません。

お布施渡し方03

袱紗(ふくさ)に包む

切手盆がない場合は、袱紗に乗せて渡すのもひとつの方法です。自宅以外で葬儀をする場合などは、袱紗を使用します。

僧侶にお布施を渡す前までは、お布施を袱紗に包んでおきます。袱紗に包む手順は、以下の方法で包みましょう。

 1.ダイヤの形になるように袱紗を広げ、中心から少し右側にお布施をのせます。

 2.右→下→上→左の順に包んでいきます。

 3.最後に残ったつめをとめます。

 

僧侶に袱紗を渡す際には、袱紗を開いてお布施の下側へ折り、袱紗で台を作るような形にしましょう。袱紗でお布施を渡す場合は、袱紗を床に置くようなことはしないようにしましょう。

渡す場合のお布施の向きに気をつけて

切手盆と袱紗のどちらを使用する場合でも、お布施は僧侶から見て正面の向きで渡すのがマナーです。

お布施渡し方02

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