お葬式のマナー
お葬式のマナー
要注意!葬儀での失敗あれこれ
お葬式に参列した際、慣れない場の中でつい失敗してしまうことがあります。しっかり準備していったつもりだったのに、お腹が鳴り響いてしまって恥ずかしい思いをしたなど、本人が予期せぬ事態も起こり得るものです。ここでは、参列者の失敗談をとり上げ、対処法についてご紹介いたします。
会場を間違えてしまった
急いで葬儀会場へ行き、着席したところ、まったく知らない人の葬儀だった。
対処法
葬儀会場の中では、同日同時刻に複数の葬儀が行われることがあります。特に地方で行われる葬儀では、同性の葬儀が同時刻に行われることも少なくないので、会場は慎重に確認する必要があります。出ている標識で判断がつかない場合は、近くにいる会場スタッフに声をかけ、確認してもらいましょう。
親族席に座ってしまった
友人の葬儀に出席する際、葬儀会場で着席したら、親族席だった。
対処法
葬儀会場で着席順は、親族と一般参列者で区別されていることが多くあります。一般的には前方が親族席、後方が一般席ですが、不安な場合はスタッフに確認するとよいでしょう。
お腹が鳴ってしまった
葬儀中に突然グルグルとお腹が鳴ってしまい、恥ずかしい思いをした。
対処法
葬儀中は厳かな雰囲気の中で執り行われるため、お腹が鳴った音でも周囲の人に聞こえてしまうことがあります。葬儀中にお腹が鳴らないようにするためにも、参列前に軽く食事をしておくのもおすすめです。ただし、飲み物を飲みすぎると、式の途中でトイレに行きたくなってしまう危険性もあるので、飲食はほどほどの量を心がけましょう。
途中で寝てしまった
葬儀中に、つい寝てしまった。
対処法
葬儀中に寝てしまうという話は、よく聞く失敗談のひとつです。参列してくださる人の中には高齢の方や、仕事が忙しい中睡眠時間を削って参列してくださる方もいます。また、親族は故人の死亡時から葬儀当日まではなにかと忙しく、寝る時間も削られていることもあります。特に僧侶の読経中は、眠くない人でも眠くなってしまうことも。眠らないためには前日にしっかり眠っておくことが大切ですが、それが無理な場合は、椅子に寄りかからずに座ったり、分からない程度に手をマッサージしたりするのも効果的です。
携帯の着信音が鳴ってしまった
葬儀中に携帯の着信音が鳴り響いてしまい、恥ずかしい思いをした。
対処法
このような事態を避けるためには、葬儀会場に入る前に携帯電話の電源を切っておくことが大切です。また、葬儀が始まる前には、たいていスタッフの人から「携帯電話の電源を切るか、マナーモードにしてください」というナレーションが入ります。この時にもう一度設定が変更されているかどうかを確認すると、二重チェックができて安心です。電源を切ったと思って安心していたのに、突然着信が鳴って驚いたという事例は後を絶ちません。詳しい対処方法は「気を付けて!お葬式中の携帯電話」でも紹介していますが、うっかりミスは、何度も確認することで防ぎやすくなるでしょう。
正座で足がしびれてしまった
焼香の際に立ち上がろうと思ったら、足がしびれていてひっくり返ってしまった。
対処法
長時間正座をしていると、どうしても足がしびれてしまいがちです。焼香をする時などに足がしびれてしまっているような時は、しびれがおさまるまで足をくずして待つか、他の人に助けてもらって立つようにしましょう。また、焼香の時間以外でも足がしびれ始めたことを感じたら、失礼のない程度に少し足をくずし、しびれがひどくならないようにケアするとよいでしょう。
焼香の際にやけどをしてしまった
炭がある方をつまんでしまい、やけどをしてしまった。
対処法
慣れない空間にいると、普段なら当たり前のようにできることができなくなってしまうこともあります。失敗しないように焼香しようと思っても、うっかり炭がある方をつまんでしまうこともあるようです。一瞬触った程度なら問題ありませんが、指先などがじんじんしてしまっているようであれば、静かに席を立ち、一度水や氷で冷やすようにしましょう。