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様々な事情でお通夜やお葬式に参列できない人から、代理で参列を依頼されることがあります。

職場の上司、両親や配偶者など対象は様々ですが、依頼されたものの自分自身が喪家との面識がない場合など、どのようにふるまえば良いか悩む人も多いでしょう。

ここでは、お通夜やお葬式に代理で参列する際のマナーについてご紹介します。

 

代理を依頼される状況とは

個人と縁のあった本人が、体調不良や仕事の都合など様々な理由で参列できず、代理の参列を依頼されることがあります。

自分自身も故人と面識があり、参列を考える間柄であった場合は特に悩むこともなく、自分が参列する際に香典を預かって遺族に渡せば済むことです。

但し、自分が故人や遺族と全く面識がなく、完全に代理として参列する場合は事情が変わってきます。

お通夜やお葬式への代理参列を依頼されるのは、以下のようなケースが考えられます。

 

職場の上司

得意先や下請けの会社で、取引の担当者やその親族が亡くなった場合。本来は取引を行っている部署の長が参列するのが筋ですが、都合がつかない場合はその部下が会社の代表として、代理参列の依頼を受けることがあります。

 

両親

両親が遠方に在住していたり、高齢で体調が思わしくなかったりした場合、その子供に代理での参列を依頼することがあります。故人が遠縁の親戚の場合などは、一家の代表として参列することになります。

 

配偶者(夫、妻)

配偶者が世話になった上司や世話をした部下、友人や知人のお通夜やお葬式に本人がどうしても参列することができず、できる限りの弔意を伝えたい場合にその妻や夫が代理の参列を依頼されることがあります。

 

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代理参列のマナー

 お香典の表書きと裏書

代理の参列でお香典を預かる場合、表書きや裏書きの住所は依頼者のものを記入しておきます。故人が会社の取引先の場合は、上司の代理であると同時に会社の代表として参列することになるため、表書きは社名と依頼者(上司)の名前、裏書の住所は会社の住所を記入するようにしましょう。社名は出来るだけ略称などは避け、依頼者の名前はフルネームで記入するようにします。

仕事の付き合いではなく、両親や配偶者など依頼者が親族の場合は、フルネームと住所のみを記載するようにします。

 

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受付で代理である旨を伝える

受付では「この度は大変ご愁傷様でした。本日は故人様とご縁の深かった●●の代理で伺いました」など、簡単な弔辞と代理である旨を伝えるようにします。

芳名帳には依頼者のフルネームと住所を記名し、横に(代)として自分の名前を小さく記名するようにします。

上司の代理で参列する場合、日頃から役職名で呼んでいるとフルネームと言われてもすぐに思い出せない場合があるため、名刺をもらっておくと安心です。

配偶者の代理で参列する場合は、(内)と記載すると関係性が分かります。

 

お通夜やお葬式での振舞い

お通夜やお葬式では、代理だからと言って特別な対応をする必要はなく、故人の宗教や宗派に則った作法に従うようにします。もし遺族と会話をする機会があれば、受付で伝えた内容と同様に簡単なお悔やみの言葉と代理である旨を伝えるようにします。

通夜ぶるまいを勧められた場合、できれば一口でも飲み物や食事に箸を付けるようにすると、依頼者に代わって供養したことになります。

但し早く帰らなければいけない事情がある時などは、無理に参加しなくてもマナー違反ということはありません。

食事を勧められたら、その旨を伝えてから退座するようにしましょう。

 

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香典返しを受取った場合

地域によっては香典返しを即返しする場合があります。その際は代理で出席した人間がいったん受け取り、後日依頼者に渡すようにします。遠方でなかなか会える機会がない場合は、郵送するようにします。

面識のない相手のお通夜やお葬式に代理で参列する場合は知り合いもなく、その場での振る舞い方に悩むこともあるでしょう。

しかし、代理として参列する場合の大切な役割は、お香典を渡して弔辞を述べ、依頼者に代わって故人の冥福を祈る儀式に参加することにあります。その点だけ気を付ければ、代理であることに特に緊張する必要はありません。

 

 

 

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