お葬式のマナー
お葬式のマナー
お葬式の日程の決め方
お葬式の流れでは、臨終の翌日にお通夜、その翌日に告別式を行うのが一般的です。これは仏式に限ったことではなく、神式、キリスト教式などでもほぼ同様と考えて良いでしょう。
お葬式の流れでは、臨終の翌日にお通夜、その翌日にお葬式、告別式を行うのが一般的です。これは仏式に限ったことではなく、神式、キリスト教式などでもほぼ同様と考えて良いでしょう。
しかし、様々な事情からこの通りにはできない場合も多くあります。では、お葬式の日程はどのようにして決めるのが良いのでしょうか?
ここでは、お葬式の日程の決め方についてご紹介します。
火葬場の空き状況が日程の基準
お葬式の日程の決め方は、前火葬や火葬式などを除いて火葬場の空き状況が基準になります。一般的なお葬式では、一日目にお通夜、2日目にお葬式・告別式→出棺→火葬という流れを取るため、火葬場のスケジュールを基準に日程を組まざるを得ないというのが現状です。
多くの火葬場では友引は休業となるため、友引を避けた日程を組む必要があります。お通夜と告別式は2日続けて行うことが一般的であるため、友引に当たらないように2日間のスケジュールを組まなければなりません。
年末年始も休業する火葬場が多いため、年末年始にお葬式のスケジュールを組むのは避けたほうが良いでしょう。(年末年始のお葬式はどうする?)
また、「火葬場が足りない?」でもご紹介している通り、最近では火葬場の予約がいっぱいで、空き待ちになってしまうケースもよくあります。
特に都心でこの傾向が顕著なため、極端なケースでは1週間以上火葬場の空きがないという事も起こり得ます。
参列者の事情を考えて平日は避けたいなどの希望がある場合や、檀家の住職の都合がつかない場合などは、さらに考慮する条件が増えます。
遠方からの参列者が見込まれる場合は、新幹線や飛行機のチケットが手配できる程度の日程の余裕を持たせる必要もあるでしょう。
日程を決める際に考慮する内容をまとめると、以下の通りです。
【1】火葬場の空き状況
【2】檀家の場合は、住職の予定
【3】平日がよいか、土日が良いか
【4】遠方からの参列者はどれくらいいるか
火葬場のスケジュールは葬儀場が把握しているため、日程の調整の際には相談してみると良いでしょう。
お葬式と六曜の関係
お祝い事は仏滅を避けて大安に、縁起の悪いことは友引を避けるという考えが常識だと考える人が多くいます。お葬式を行う際、六曜を考慮する必要はあるのでしょうか。
「友引の葬儀は縁起が悪い?」でもご紹介している通り、六曜の考えでは「友引」が縁起が悪いという事はありません。本来共に引き分けるという意味の「ともびき」を「友引」と読み、“友を引く” 日捉えた日本の慣習の一つです。
仏教でも六曜との関係について教えがあるわけではないため、遺族が気にしなければいつ行っても特に問題はありません。
但し、火葬場のほとんどが友引は休業になってしまうことと、万一火葬場が営業していたとしてもこの慣習は古くから続けられているため、こういった日にお通夜やお葬式を行うと非常識だと感じる人がいるのも事実です。
お葬式のスタイルを決める
お葬式の日程を考える上でもう一つ大きな要素の一つはお葬式のスタイルです。
一般的なお葬式は2日続けて通夜・告別式を行い、2日目に火葬しますが、前火葬や火葬式の場合は条件が変わってきます。前火葬の場合は火葬を行ってからお通夜、お葬式を行うため、まずは火葬を行い、その後にお通夜やお葬式の日程を考えるのでも問題ありません。遺族としては、ある程度余裕をもって準備ができるという利点もあります。
また、火葬式や直葬、1日葬などを行う場合は、2日間のスケジュールを組む必要はありません。
火葬場の空きに合わせて日程を組む必要はあるものの、2日続けた儀式を行う必要がないため、一般的なお葬式に比べれば考慮しなくてはならない条件は少なくなります。
お葬式の日程を決めるにあたってはどのようなスタイルで行うかに大きく左右されるため、まずはどのようなお葬式を行いたいかを決める必要があるでしょう。
日程によっては安置場所を確保する必要がある
火葬場の空き待ちになった場合、遺体を安置する場所を確保しなければなりません。葬儀場に安置を依頼した場合には、日数分の安置費用がかかります。
期間が長くなると、遺体の腐敗を防ぐためにエンバーミングの処理が必要になる可能性もあります。
お葬式の日程を考える場合には、そういった費用が掛かる可能性も考えておきましょう。