お葬式の準備
お葬式の準備
お葬式の飲食接待費の内訳
「お葬式の費用のはなし」では、お葬式費用の内訳は「葬儀一式費用」「飲食接待費」「宗教者関係費」の3つに分かれていることをご紹介しました。「飲食接待費」は、参列者の人数によって大きく左右されます。そのため、ここの費用がかさむと見積もりが増えてしまう性質のものです。
ここでは、「飲食接待費」について詳しくご紹介します。
飲食接待費とは
飲食接待費とは、お葬式の中で主に飲食や返礼品など、参列者に対してかかる費用のことです。
一般的なお葬式ではお通夜、告別式ともに食事をふるまいますが、参列者が多い場合は費用も増えます。多くの葬儀社でセットプランを用意していますが、基本的に飲食代は含まれていないので注意が必要です。
なぜなら、お葬式の参列者の人数は結婚式の披露宴のように事前に決めることができないからです。参列者が多ければ費用は増え、少なければ減ります。参列者が50人の場合と100人の場合では当然費用は変わってきます。
そのため、ほとんどのセットプランでは飲食費は別途お見積りとなっているのです。
以下は、飲食接待費の内訳になります。
項目 | 目安 |
通夜料理
※料理、飲物含 |
30名分で100,000~200,000円程度 |
告別料理 ※料理、飲物含 | 15名分で100,000円程度 |
お香典返し | 30名で2,500円程度の品であれば75,000円 |
通夜料理
通夜料理は、通夜ぶるまい、などとも呼ばれ、通夜の場で出す飲食のことです。
ほとんどが立食形式で、一人一人に食事を用意するのではなく大皿に盛った料理を皆で囲む形が一般的です。
一人当たり3,000円~が目安となりますが、人数が多くなれば費用は増え、人数が増えなくとも単価を上げれば総額は増えます。
悩ましいのは飲食せずお焼香のみで帰る参列者もいるため、単純に人数分を用意すると余ってしまう可能性がある点です。とはいえ、少なすぎてもせっかく故人のために参列してくれた人たちに失礼に当たりますので、どう対応するかをよく考える必要があります。この辺は葬儀社にノウハウがあるため、見込まれる参列者の人数を伝えれば適切な内容を提案してくれるでしょう。
告別料理
告別料理は、出棺のあと火葬が済むまでの間、参列者にふるまう食事になります。
こちらは通夜料理とは違って着席が一般的で、一人一人にお弁当や会席料理を用意します。そのため告別式のあと食事を取るかどうかを事前に確認する必要があり、費用としては事前に予測のできるものになります。
お香典返し
お香典返しには即返しと後返しがありますが、即返しの場合はお通夜・お葬式の当日に渡す必要があるため、通夜料理と同じく事前に予測しづらい費用になります。
そのため、予測より少し多目に用意する必要がありますが、30人程度と考えていたらその倍以上の参列者がいたという事も少なくありません。
そういった場合、葬儀社ではいつでも対応できるように予備をストックしてありますが、お通夜や告別式の最中に喪主に都度確認することは難しく、あとから見積もりと違うとトラブルになりやすい性質のものです。
こういった不足の事態にどの程度対応するかは事前によく確認しておくことが、あとあとのトラブルを防ぐポイントになります。