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祭壇の種類

祭壇には、白木祭壇と花祭壇があります。白木祭壇は、輿(こし)に棺を入れて墓地まで運んでいた時代の風習が形を変えたものであり、祭壇は白木で作られ、輿をイメージした厳かな形をしています。一方、花祭壇は生花をあしらったもので、花の色や形の違いを利用してデザインされており、華やかなのが特徴です。白木祭壇は、既に出来上がっている祭壇をレンタルする形ですが、花祭壇は、花の種類や模様を変えることによって希望通りのデザインにアレンジすることも可能です。

最近では、白木祭壇に生花を飾った折衷祭壇や、花に加えてキャンドルを飾るキャンドル祭壇など、新しいタイプの祭壇も出てきています。また、神式で使用される祭壇は、白木祭壇に三種の神器と言われる鏡・刀・勾玉や、鏡、剣、五色旗を飾ることで完成します。

 

祭壇費用1

 

祭壇費に含まれる内容と、費用の目安

祭壇費に含まれている内容は葬儀社によってまちまちではありますが、主に、祭壇の本体費用と人件費、その他メンテナンスなどの諸経費の合算として算出されています。これらの中でも特に祭壇費を大きく変動させるのは、祭壇本体の費用です。
祭壇本体の費用は、輿や花飾りの大きさや華やかさによって変わり、10~100万円と幅があるのが特徴です。どの種類の祭壇でも、安価なものは祭壇の幅が2m前後とコンパクトなものが多く、輿の造りや花のデザインも比較的シンプルに造られています。

 

逆に、100万円程の高額な祭壇になると7mを超える大規模なものとなり、デザインや使用されている花なども立派なものとなります。白木祭壇は既存のものをレンタルする形であるため、そんなに費用はかからないのではないかと思われがちではありますが、祭壇の規模が大きければ大きいほどきれいに維持するメンテナンス費もかかってきますので、どの種類の祭壇費でも、祭壇の規模に比例して金額も上下するのが一般的です。
このように、祭壇に含まれる費用は、葬儀社の見積もり方法や祭壇自体の大きさによって変動します。そのため、祭壇費をきちんと知りたい場合は、見積もりにどこまでの費用が含まれているのかを葬儀社へ問い合わせることをおすすめします。

祭壇の選び方

祭壇を選ぶ際はまず、葬儀の規模を決めておく必要があります。葬儀をどこで行うのか、また、参列者を何人呼ぶのかを決めておかないと、葬儀に見合う規模の祭壇を選択することができないからです。
祭壇の大きさは、参列者が親族や近親者のみといった小規模な葬儀を予定している場合は比較的小さめの祭壇を、また、参列者が100人を超えるような大規模なものである場合は、見栄えのする豪華なものを選ぶのが良いでしょう。祭壇の大きさを葬儀の規模に合わせないと、いささか過剰になってしまったり貧相に見えたりしてしまいますので、祭壇選びは慎重に行いたいものです。
葬儀の準備が始まると非常に忙しくなるため、どうしても費用のことや手間のことを優先して考えてしまいがちです。しかし、最も大切なのは、故人の最期を素晴らしいものにすることです。そのためにも、葬儀の規模に見合った適切な大きさの祭壇を選びましょう。

 

祭壇費用2

 

年々増えている、小規模パッケージプラン

必要以上のお金を出さないためのもう一つの方法としては、全ての工程にかかる費用がパッケージングされているプランを選ぶことです。パッケージプランでは、葬儀の規模別に金額設定がなされており、祭壇の種類や棺の質なども、それぞれの規模に見合ったものが選択されています。パッケージプランは、分かりやすいように参列者の予定人数によって分けられていることが多い点が魅力的です。何人の人を呼ぶかが決まれば、あとは人数に見合ったプランを選択すればよいので、祭壇選びに失敗することがない上、あらゆる手間も省けるという利点もあります。
パッケージプランでは特に、通夜を行わずに葬儀と火葬だけを行う一日葬や、家族だけで行う家族葬向けの小規模プランが多く、金額もすべて含めて30~50万円前後とリーズナブルな料金設定です。

葬儀は日常的に行われるものではない上、突然の訃報から施行までの時間は非常に限られています。そのような中で、慣れない物事を全て自分で判断してしまうのは危険です。まずは希望と予算を葬儀社にきちんと伝え、葬儀のかじ取りを手伝ってもらうことが大切です。どうしようか迷った時も、経験豊富な葬儀社に相談すれば、経験に基づいた解決策を考えてくれるでしょう。

 

 

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