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パックプランの内訳に注意

葬儀の費用で問題になることが多い理由のひとつに、家族葬など小規模の葬儀でよくあるパックプランの存在が挙げられます。追加料金一切なしの安心プランとうたっているにも関わらず、蓋を開けてみたら追加料金が存在した…というような例は少なくありません。では、どのような時に追加料金が発生するのでしょうか。

 

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葬儀に必要なアイテムや人件費が見積もりに含まれていない場合

葬儀費用は、葬儀社それぞれに違いがあり、また費用に含まれる内容も異なります。基本プランという名目で提示された見積もりを提示されても、葬儀の始まりから終わりまでに必要なアイテムや人件費がすべて含まれていない場合も十分にありえます。これは、葬儀で使用するアイテムのグレードや数などを自由に選べる柔軟性を持たせたり、数量が変動する可能性が多い項目を予めオプションとして扱ったりするためです。

基本プランには含まれていないことが多い項目は、以下のとおりです。

 

遺体のメイクアップや湯灌の費用

遺体のメイクアップや湯灌、エンバーミングなどは、不要と判断される遺族もおられるので、予めオプションとして取り扱うことがあります。

 

返礼品や飲食費

返礼品や飲食費は、通夜や葬儀当日の参列者人数に合わせて用意されるのが一般的です。遺族側としては知人のみで小規模で行いたいと思っていた葬儀だとしても、葬儀の噂を聞きつけ、当日になって参列者の数が想像を超える人数になってしまうことはよくあることです。参列者としては、故人にお世話になったから…という気持ちで参列してくれるのですが、ここで想定外の返礼品を用意しなくてはならないことになります。予め基本料金に含めてしまうと、葬儀社としては予想外の追加料金を請求しなければならなくなりますので、予め基本料金外の項目として扱うところがほとんどです。

 

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火葬費や式場使用料

火葬費や式場使用料は、市区町村によって異なることが多くあるため、予め基本プランには入っていないと考えておいて良いでしょう。また、火葬場の使用料は基本プランに入っていたとしても、火葬場内の休憩室使用料は含まれていないこともありますので気を付けましょう。

 

移動用のマイクロバス代

最寄り駅と葬儀会場や、葬儀会場と火葬場が離れた場所にある場合、マイクロバスを利用して移動することがあります。基本プランには含まれていないことが多いので、必要な場合は追加料金を支払う必要があるでしょう。

 

お布施や心付け

葬儀では、僧侶を呼んで読経をしてもらい、あの世へ行くための戒名をもらいます。このように、僧侶にお願いする一連のことに対するお礼としてお布施を支払うのですが、このお布施は地域やお願いする寺院によって大きな変動があるため、基本プランには含まれていないと考えておきましょう。お付き合いのある菩提寺があり、戒名料やお布施の金額が把握できていれば問題ありませんが、僧侶の手配を葬儀社に依頼する場合は、お布施の金額を確認することを忘れずに行いましょう。

また、今でも霊柩車やバスの運転手に心づけを請求する葬儀社がありますので、それが本当に必要なのかも確認すると良いでしょう。

 

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葬儀前後に想定外の事態が起きた場合

見積金額よりも増額してしまうもう一つの理由は、葬儀前後で想定外の事態が起こることが多いという点です。追加料金が発生する可能性があるのは、以下のような場合です。

 

安置日数が延びた場合

遺体の安置日数が延びた場合は、追加料金が発生します。また、基本プランに含まれているドライアイスの量は、およそ1~2日分であることが多いため、それ以上の期間安置することになった場合は、ドライアイスの料金も追加されることになります。

 

遺体の安置を葬儀社にお願いすることになった場合

遺体は、遺族の自宅で安置されることが多くありますが、何らかの事情で安置するのが難しくなった場合、遺体の安置を葬儀社へお願いすることもあるでしょう。自社で霊安室完備の会館を持っている葬儀社では日数によって安置料が変わることは少ないですが、そうでない葬儀社の場合は葬儀代金とは別に請求される場合があります。万が一の時を考え、予め金額を確認しておくのも良いでしょう。

 

搬送距離や搬送時間が基本プランの設定外となった場合

基本プランに遺体の搬送料が含まれていたとしても、多くは移動距離が設定されており、それを上回った場合は追加料金が発生します。遺体の場所から安置場所までの距離が遠い場合は、搬送料金を確認しておくとよいでしょう。

 

参列者が想定よりも多かった場合

葬儀は、遺族が声をかけた人だけが参列するとは限りません。家族だけで葬儀をするつもりであっても、故人に一目会いたいと近所の方や友人が当日に顔を出すこともよくあることです。参列してくださった方には、やはり返礼品やおもてなしをしなければならないため、ここで追加料金が発生してしまうのは仕方のないことです。

 

このように、葬儀では当日になってみないと分からない事象がたくさんあります。そのため、葬儀社側もなるべく柔軟に対応できるようなプランや方法を提案しているのです。見積もりの時点で大切なことは、最低限必要なものがプランに含まれているかを契約前に確認しておくことと、想定される追加費用がどのくらいなのかを把握しておくことです。

 

 

 

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