お葬式の準備
お葬式の準備
無料見学会に行ってみよう
葬儀社の情報の集め方については、「どうやって集めればいい?葬儀社の情報の集め方」でご紹介しました。さらに詳しく知りたい場合は、葬儀場の見学会に参加してみると良いでしょう。ここでは、様々な場所で行われている葬儀会館の無料見学会についてご紹介します。
前向きに準備することが一般的に
ひと昔前までは、生前にお葬式の話をすると「縁起が悪い」と言われ、タブー視されていました。お葬式やお墓の話をしたり、準備を始めたりすると死期が早まると考えられていたためです。そのため死に直面して初めて準備することが多く、知識も備えもなく、あわただしくお葬式をすることがほとんどでした。満足できるお葬式になることもあれば、もっと準備しておけば良かったと後悔を残すことも多くありました。
しかし最近では、自分らしいお葬式をしたいとか、費用面で家族に負担をかけたくないと言った理由から、積極的に情報収集を行うケースが増えています。
それに合わせてテレビのCMや折込チラシ、インターネットでお葬式の広告を目にする機会が増え、以前のようにタブー視されることは減っています。自分や家族の死に事前に供えることは、当たり前になって来たと言えるでしょう。
お葬式の広告でよく見かけるのが、無料見学会の案内です。いったい何をどのように見学させてくれるのでしょうか。
無料見学会とは
無料見学会とは、葬儀場を見学させてくれる会のことです。誰でも参加でき、その名の通り無料のため、葬儀場の見当がついている場合は積極的に参加すると良いでしょう。
その内容は主催する葬儀場によってさまざまですが、主に以下が中心となっています。
●施設、設備の見学
●安置室の確認
●控室の確認
●宿泊施設の確認
●駐車場の有無、駐車可能台数
●送迎バスの有無
●祭壇、棺など道具の展示
●料理や返礼品の種類、価格
●宗教関係者の手配の有無
●個別相談会
施設、設備関連の見学のポイント
施設や設備に関しては、以下の点を積極的に確認すると良いでしょう。
●施設の見学
参列者の人数によって必要な広さは変わります。施設の大きさは既に決まっていますので、自分の希望の人数が収容可能かを確認しましょう。家族葬など少人数でのお葬式を希望の場合は、逆に家族葬用の部屋があるかも確認すべき点になります。
高齢者や乳児を連れた母親の参列の可能性も考えて、バリアフリーになっているか、授乳室はあるかなどもチェックポイントです。
●安置室の確認
日本では90%が病院で亡くなると言われており、遺体を病院から搬送して安置する場所の確保は必須になります。葬儀場に安置室が併設されていない場合は、別途安置場所を確保しなければなりません。
●控室の確認
家族や親族の控室の広さや設備についても、しっかり確認しておきましょう。高齢者が多い場合は、畳に直接座るよりも椅子の方が良い場合もあります。部屋の種類、設備は確認のポイントです。
●宿泊施設の確認
遺族の宿泊施設が併設されているか、その広さや設備、セキュリティ面についても確認しましょう。親戚の宿泊が予想される場合は、提携の宿泊施設についても確認しておくと良いでしょう。
●駐車場の有無、駐車可能台数、送迎バス
駅から徒歩圏でない場合は、駐車場の確認も必須です。駐車場の有無だけでなく、台数についても確認しておきましょう。駐車場がない場合は、送迎バスの有無も確認しておきましょう。
道具、料理の見学のポイント
●祭壇、棺など道具の確認
祭壇や棺にはサイズや種類が豊富にあります。普段は展示されることのないものですので、実物を確認できる貴重な機会になります。
●料理や返礼品の種類、価格
お通夜やお葬式には必ず飲食が伴います。葬儀三大費用の中でも、参列者の人数によって大きく費用が左右されるため、人数のイメージと料金の確認はしておきましょう。厨房を持っている葬儀場の場合は、試食が出来るケースもあります。
●宗教関係者の手配の有無
菩提寺がある場合は良いのですが、お寺との付き合いが無い場合は宗教者の手配が必要になります。葬儀場では様々な宗教や宗派の僧侶と連携していますので、自身の宗教や宗派を伝えて手配が可能か聞いておくと良いでしょう。
個別相談会
無料見学会では必ずと言って良いほど、同時に個別相談会を開いています。
施設や設備、道具などといった物理的な相談と合わせて「音楽葬にしたい」などといった、お葬式のスタイルについても相談に乗ってくれます。
仮の見積もりも作成してくれますので、実際にどれくらい費用が掛かるのか知りたい場合は、個別相談会に参加してみるとより具体的なお葬式のイメージがつかめるでしょう。
無料見学会の参加の仕方
無料見学会に参加したいと思ったら、まずは最寄りの葬儀場に問い合わせてみましょう。
最近では多くの葬儀場で、定期的に見学会を行っています。インターネットで調べることもできますし、折込チラシなどで案内している場合もあります。事前予約が不要な場合がほとんどですが、予約をしておくとより確実です。