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終活とは

「終活」(しゅうかつ)とはその言葉の通り、自分の人生の終わりに備えて自らが準備や整理を行う活動のことを言います。人生100年時代と言われる今、終活は重要なテーマとして注目されています。長寿の人生を楽しむ中で、ライフステージの変化に伴う様々な問題が生じますが、終活はこれらを解消していくために重要な役割を果たします。

 

生活に必要な場所、モノ、金銭の計画

人が生きていくためには、住む場所や生活に必要な衣服や道具、家電、家具などの生活必需品が必要です。それに加え、家族の生活を長期的に守るために預貯金、不動産、動産などの財産も重要です。

また健康面では、万一病気になったりケガをしたりした時に困らないよう保険を契約しておくことや、健康に生活するためには予防医療の取り組みも重要です。
将来の介護が必要になった際の備えや、介護計画も求められます。医療や介護に関する希望を事前に意思表示しておくことで、いざという時に家族が適切な判断を下しやすくなります。

金銭面では、退職後の生活資金の確保や資産の整理が求められます。将来の支出を見越した資金計画や、預貯金、不動産などの財産の整理、相続に関する計画を立てることで、安定した老後を迎えることができます。
また、自分が何等かの事象によって家族を遺して亡くなることも考えられます。その場合、ライフステージに合わせて必要な保証も変わってきます。

 

 

家族や周りの人たちとのコミュニケーション

家族との関係を円滑に保つことも大切です。家族や周りの人たちとのコミュニケーションを通じて自分の希望や意向を伝え、遺産分割や遺言書の作成を進めておくことで、遺族間のトラブルを防ぐことができます。遺言書には財産の分配方法や後見人の指定、特定の遺志などを明記し、家族の意向も考慮した計画を立てることが重要です。

終活はこのように自身の人生の最終段階をより良く迎えるための準備であり、家族との絆を深め、残された人たちへの負担を最小限にするプロセスでもあります。これにより、安心して自分の将来に向けた計画を立て、心豊かな老後を迎えることができます。

 

終活の由来

「終活」という言葉が使われ始めたのは2009年頃のことで、週刊朝日の特集で葬儀に焦点を当てたコラムの中で使用されたのがきっかけでした。この特集を組んだのは当時の編集長である佐々木広人氏で、同氏は「終活」という言葉の生みの親とされています。その後、終活に関する書籍やメディアでの報道が増え、2012年には流行語大賞のトップ10に選ばれ、この言葉が広く知られるようになりました。

現在では、終活は多くの人々にとって身近な概念となり、人生の終わりに備える活動として一般的に認識されています。日本は世界一の長寿国であり、最近では様々な場面で「人生100年時代」と言われます。しかし、かつては人の死が「縁起の悪いもの」と捉えられ、生前に死について準備をすることはタブー視されていました。

そのため事前にお葬式やお墓の準備などはほとんどされず、故人の死後に遺族が様々な対応をする必要があったのです。

しかし、近年の社会や価値観の変化により、終活の重要性が広く認識されるようになりました。特に長寿が一般的な現代社会では、人生の最終段階に向けた準備はもはや不可欠と考えられています。終活は、老後の健康や金銭面、家族との関係、住まい、遺産分割、葬儀・お墓の手配など、多岐にわたる計画や準備を含みます。

より良い人生の最期を迎えるために生前から準備を進めるという概念がメディアで特集されたときは少しセンセーショナルな部分もあり、多くの注目を浴びましたが、いまでは一般に浸透するまでになっています

終活で行うべきこと

既にご紹介したとおり、終活と一口に行っても財産の管理、医療や介護の計画、お葬式やお墓の準備、遺品の整理など、様々な内容が含まれます。どこから手を付ければよいのか、何をどのように進めれば良いか、迷う人も少なくありません。
具体的な内容は「人生100年時代の終活とは」でご紹介していますので、参考にしてみて下さい。

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