どうやって集めればいい？葬儀社の情報の集め方

葬儀社とは

お葬式をどこかに依頼しようと考えた時、真っ先に浮かぶのは葬儀社ではないでしょうか。檀家離れが進むなか寺院でのお葬式は減少傾向にあり、また住宅事情から自宅でお葬式を行うことも難しくなっているのが現状です。
葬儀社はお葬式を行うことを専門にしており、お葬式の専門施設を保有する企業です。
一般に喪主や施主がお葬式に関する経験が豊富なことは少なく、また大切な家族を亡くした後と言う精神的には不安定な状態にあります。

そういった時、お葬式のプロフェッショナルである葬儀社は非常に心強い相手だと言えます。葬儀社の多くは24時間365日問合せを受付けており、予測できない突然の家族の不幸にも電話一本で対応してくれます。また、お葬式には地域によってマナーやしきたりの違いがありますが、葬儀社はこういった内容にも精通しているため、分からないことや困ったことには何でも相談できるというのも利点でしょう。

葬儀社はどうやって選ぶ？

葬儀社は宗教や宗派に関わらず、自由に選択することができます。しかし多くの場合、選択に十分な時間を取れずに決めなければなりません。

人の死は突然で、入念な準備をしておくのは基本的に難しく、病院で亡くなった場合は数時間以内に遺体を搬送しなければいけないという事情もあります。
その結果、病院で紹介される葬儀社を選択せざるを得ないケースが少なくないのです。

これ自体が悪いという事ではありませんが、全てを慌ただしい中で進めていくと、満足できるお葬式になるかどうかが一つの賭けになってしまうのが懸念点です。

葬儀社の情報収集の方法

こういった事態を避けるためにも、葬儀社の情報は事前に集めておくようにしましょう。「お葬式の情報を集めるなんて縁起が悪い」と考える人もいるかもしれませんが、最近ではこういった考えにとらわれずに、「死」というのは誰にでも訪れることとして、ライフプランの一環として情報を集める人も増えています。

葬儀社の情報は、主に以下の方法で収集できます。

●インターネット

一番身近な手段として考えられるのが、インターネットです。スマホやパソコンを使って検索すると、様々な葬儀社の情報が収集できます。地域や宗教などとの掛け合わせで検索をかけると、複数の候補が表示されますので、まずは資料を請求してみましょう。

複数の葬儀社の情報を一括で請求できるポータルサイトなどを活用すると便利です。

インターネットは様々な情報が得られる反面、情報が多すぎることがデメリットにもなります。いくつかの葬儀社を比較する場合は、まずは3社程度で比較してみることをお勧めします。

●チラシ

ポスティングや折込チラシでも、葬儀社の情報を収集することができます。オールインワンのパックを紹介していたり、施設を紹介していたりと内容は様々ですが、基本的にはお住まいの地域でサービスを提供している葬儀社の情報が入ってきますので、インターネットで検索する時のように地域を条件に絞り込む作業は必要ありません。
手元に残しておけるのがチラシのメリットでもありますので、葬儀社のチラシを見つけた際にはどこかにストックしておくと安心です。

●身内や友人、知人

実際にお葬式をした身内や友人、知人に葬儀社の情報をもらうのは、一番確実な方法です。経験者の話に勝るものはありませんし、葬儀社のみならずお葬式に必要な準備や失敗談、お勧めなどを聞けるという点で、口コミに勝る手段はないでしょう。

お葬式直後に根ほり葉ほり聞くのはタブーですが、それ以外の機会であれば、積極的に情報を収集すると良いでしょう。

●病院

病院で亡くなる人が9割と言われる昨今、遺体をどこに搬送するかについては、切実な問題です。多くの人にとって家族の死は突然であり、現代の住宅事情を考えると、搬送先をすぐに準備出来る人は決して多くありません。
こういった事情から、病院にも葬儀社の情報があります。

入院中の患者に対して病院から積極的に葬儀社の紹介をすることはありませんので、情報を知りたい場合は確認してみると良いでしょう。

●市の相談センター

自治体によっては、市民向けにお葬式の相談センターを開設しているところがあります。

葬儀社のみでなく、お葬式に関わる全般について相談に乗ってくれますので、相談してみるのも一つの手です。

いずれの場合でも、一般葬にするのか、家族葬にするのかなどによって集める情報も変わってきます。まずは自分がどのようなお葬式を希望しているかを考えてみましょう。
どのようなお葬式ができるのかイメージが付かない場合は、葬儀場の見学会に参加してみるのも一つの手かもしれません。