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喪主(施主)を決める

お葬式を行うためには、まず最初に喪主を決めなければなりません。お葬式を取り仕切る人のことを「喪主」と呼び、お布施や葬儀費用を負担する人のことを「施主」と呼びます。

多くの場合は喪主と施主は一致しています。たいていは配偶者や長子が喪主になりますが、特に決まりがあるわけではありませんので、誰が喪主になるかは家族間で話し合って決めれば良いでしょう。

喪主とは別に施主を立てるケースもあります。例えば故人の配偶者が高齢で喪主として采配を振るうのは難しいが、葬儀費用は配偶者が支払うという場合は、喪主が子供、施主は配偶者に分けることも可能です。
詳しくは「施主とは」を参考にしてください。

宗教宗派を確認する

お葬式を行うに当たっては、宗教宗派を確認する必要があります。

日本で行われるお葬式は9割が仏式と言われますが、キリスト教や神式のお葬式も行われています。
また、仏式のお葬式でも宗派によって内容が異なるため、宗派の確認が必要です。
仏教大国とも言われる日本には、現在でも数知れない種類の宗派が存在します。これらは、1940年の宗教団体法が公布される前から存在している13の宗派(法相宗、律宗、華厳宗、真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗)が元となって派生したものです。
日頃は宗派を意識せずに生活しているため、自分の宗派が分からないという人も多いでしょう。宗派の確認方法については「自分の家の宗派は?分からない時の調べ方」を参考にしてください。

特に信仰はない、と言う場合は、無宗教でお葬式を行うことも可能です。

お葬式の種類、プランを決める

お葬式の形式は宗教・宗派により異なりますが、それとは別にお葬式の目的や規模による違いもあります。日本で一番多く行われている仏式のお葬式の中でも、特に多いのが「一般葬」です。

一般葬とは日本の伝統的な形式のお葬式で、お通夜から葬儀式・告別式、火葬、埋葬の流れでとり行います。一般葬の大きな特徴は、親族を含め、故人の友人や知人、仕事関係など、故人とご縁があった人に幅広く参列してもらう点です。礼状の送付からおもてなしの用意、お香典返しの用意などをしっかりと行う必要があります。人数が多い分、参列者は親族と初対面である場合も多く、主催者側にとっては負担に感じることも少なくありません。
これに対し、都心部で増加しているのが家族葬です。

家族葬は多くの会葬者を招かずに、ごく親しい者だけで行われる小規模なお葬式全般のことをいいます。ごく親しい者とは、家族だけの場合もあれば、親族や故人と縁のある少数の方を招く場合もあり、明確な定義はありません。費用面と遺族の精神的負担が少なく済むことから、近年増えている形式の一つです。
さらに費用を抑えたいという場合は、火葬のみを行う直葬や密葬もあります。

いずれの形式でも葬儀場ではパッケージプランを用意していることが多く、予算や希望によって選択すると良いでしょう。

どの形式が良いのかよく分からない、と言う場合もあると思います。その場合は見込まれる参列者などを葬儀社に伝え、希望にあったプランを提案してもらうことも可能です。

 

場所を決める

お葬式を行う場合には、会場を選ぶ必要があります。行うお葬式の規模や形態によって、会場も変わってきます。葬儀社を決めた時点でお葬式の場所も葬儀社所有の葬儀会館に決まっていることが殆どではありますが、お葬式に必要な物品や宗教者の手配だけを頼んで自宅葬を行うという選択肢もあります。

葬儀会館はお葬式を行う専門の会場なため、施設は全てお葬式仕様になっており、設備や道具は豊富に揃えられています。施行数が多いことからノウハウの蓄積も豊富で、経験豊富なスタッフが万事整えてくれることもあり、分からないことだらけの施主や喪主にとっては全てを安心して任せられるところが大きなメリットと言えるでしょう。

そのため、お葬式を行う場所として最も多く選ばれているのは葬儀会館になります。

宗教や宗派は問わず、また無宗教でもお葬式を行うことが可能です。但し、自宅で行う場合に比べて費用はそれなりにかかります。家族葬や直葬など、規模を縮小することでこのデメリットは軽減される可能性があります。

一方自宅で行う場合、会場費や安置費用などがかからないといった費用面のメリットは大きく、故人が住み慣れた場所から送り出してあげられるという点でも安心感があります。
但し、全て自分たちで行う必要があり、費用を抑えられる分、遺族への負担は大きくなる点は心得ておく必要があるでしょう。

道具を揃えたり、祭壇の組立、菩提寺が無い場合の僧侶の手配などは専門の業者に依頼することも可能ですが、僧侶や会葬者用の駐車場の確保や、霊柩車やマイクロバスなどの待機場所の確保を同時に行う必要があります。

日程を決める

お葬式の日程の決め方は、前火葬や火葬式などを除いて火葬場の空き状況が基準になります。一般的なお葬式では、一日目にお通夜→2日目にお葬式・告別式→出棺→火葬という流れを取るため、火葬場のスケジュールを基準に日程を組まざるを得ないというのが現状です。火葬場のスケジュールは個人では把握しづらいため、葬儀社に確認する必要があります。

多くの火葬場では友引は休業となるため、友引を避けた日程を組まなければなりません。

一般葬を希望する場合、お通夜とお葬式は2日続けて行うことになります。そのため、友引に当たらないように2日間のスケジュールを組む必要があります。
また、平日か、休日かも考える必要があります。遠方から親戚が駆けつける場合は、移動にかかる日数も考慮しなければなりません。
こういった事情を総合的に考えて、日程を決める必要があります。

 

ここまでで場所や日程、形式やプランなど、お葬式の基本的な決定事項についてご紹介しました。後半は「お葬式の打合せで決めること➁」でお葬式のさらに詳細な項目についてご紹介します。

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