お葬式の準備
お葬式の準備
お葬式の費用のはなし
平均で200万近くかかると言われるお葬式。お葬式の費用の内訳には、どんなものがあるのでしょうか。ここでは、費用の詳細についてご紹介します。
お葬式費用の内訳とは?
お葬式にかかる費用の相場はどれくらいなのでしょうか。財団法人日本消費者協会が2014年に実施した「第10回『葬儀についてのアンケート調査』」によると、お葬式にかかる費用の全国平均は約189万円でした。3年前の2011年発表の調査結果の約200万円からは若干少なくなっていますが、それでも結構な額がかかっていることに変わりありません。いったい何に費用がかかっているのでしょうか。お葬式にかかる費用は「葬儀一式費用」「宗教関係者費用」「飲食接待費用」にわけることができます。この三大費用について説明します。
項目 | 平均的な費用 | 内容 |
葬儀一式費用 | 約122万円 | 葬儀場関係費(祭壇、お棺含)・返礼品等 |
飲食接待費用 | 約34万円 | 通夜振る舞い・お斎(精進上げ)・お香典返し等 |
宗教者関係費用 | 約45万円 | お布施・お車代等 |
葬儀費用に含まれているもの
お葬式をとり行うためには、次のように実にさまざまな費用がかかります。
●遺体を病院(あるいは自宅)から斎場(葬儀会場)に運ぶ運搬費
●斎場の施設使用料(お通夜、密葬、本葬)
●祭壇、遺影、お棺、骨壷、供花、位牌、枕飾りなどの祭壇まわりの費用
●葬儀社スタッフ人件費
●火葬場までの霊柩車、送迎車費用
●火葬費用、火葬場休憩室費用
斎場の施設使用料は、選ぶ葬儀社によって違います。また、祭壇やお棺、供花などは非常に高額なものもあります。お葬式の費用を抑えるためには、斎場の選択、祭壇やお棺や供花の質や量を調整することが有効です。
宗教者関係費とは
お葬式で故人を送るための祈りを捧げてくださる宗教関係者(僧侶、神主、神父、牧師)にお渡しする費用です。宗教関係者個人に対するお礼ではなく、ご本尊や修道会に対してのお礼を預ける形となっており、これはいわゆる「お布施」のことです。お通夜、密葬、本葬それぞれでお渡しします。交通費にあたるお車代も必要です。宗教者関係費には、いわゆる相場はありません。とはいってもいくら包めばよいか困りますよね。そんな時には葬儀社に相談してみるのがよいでしょう。
飲食接待費に含まれるもの
通夜振る舞いやお斎(精進落とし)で、会葬者に振る舞う飲食費です。現在では葬儀社が手配してくれるケースがほとんどです。料理のランクにも幅があり、お酒の消費量によっても費用は大きく変動します。また、お香典をいただいた方へのお香典返しや、お世話になった方への心づけも必要ですね。これらの費用も飲食接待費の中に含まれています。
お葬式の三大費用をみてきましたが、葬儀社に支払う施設費、祭壇まわり費、飲食接待費によって総額は大きく変動します。複数の葬儀社から見積もりをとって比較する、祭壇まわりや飲食にかける費用を抑えるなどによって、お葬式にかかる総費用を少なくすることができます。