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人が亡くなると、故人を弔いあの世へ送るための儀式が行われます。一般的にはお通夜やお葬式がありますが、その他にも仮通夜というものが存在します。ここでは、仮通夜とはどのようなものなのか、仮通夜の特徴やマナー、本通夜との違いについてご紹介いたします。

 

仮通夜とは

仮通夜は、故人が亡くなった夜に行われる通夜のことです。本通夜は、葬儀の前日に行う儀式のことを指すこともあり、何らかの理由で通夜を2日間に渡って行った場合は、1日目の通夜のことを仮通夜と呼び、2日目を本通夜と呼ぶこともあります。

仮通夜は、本通夜とは違い、亡くなった故人の体に邪霊が寄りつかないよう近しい者で遺体を見守るという意味があります。また、親族のみで故人を偲び、ゆっくりと過ごす時間でもあります。お通夜や葬儀が始まれば親族は慌ただしくなってしまいますので、そういう意味でも仮通夜は大切な時間です。

 

仮通夜3

 

仮通夜の特徴

仮通夜は”通夜”という名前が入ってはいるものの、本通夜とは全く異なる形式で執り行われます。

 

参列者は親族や近親者のみ

仮通夜の多くは、親族や近親者のみで行われます。知人や会社関係者は、仮通夜ではなく本通夜に参列してもらいます。

 

平服で行う

仮通夜はまた、礼服ではなく平服で行われます。特に他人を呼ぶわけではないため、普段着で一夜を明かすのが一般的です。

 

通夜ぶるまいや僧侶による読経などは行わないことが多い

本通夜との大きな違いは、通夜ぶるまいがなく、また僧侶を呼ばないという点です。仮通夜は、あくまで故人を見守り、親族間で大切な時間を過ごすのが目的ですので、これらは省略されることが多くあります。

 

仮通夜2

 

仮通夜のマナー

落ち着いた服装を

仮通夜は近しい人のみで行われることが多いため普段着で参加しても問題ありませんが、いくら近親者と言えど、ある程度の配慮は必要です。キラキラ光るアクセサリーや派手な柄物の洋服は避け、落ち着いた服装を選ぶようにしましょう。

また、本通夜や葬儀にどうしても参列できず、仮通夜に参列しなければならなくなった場合、女性は落ち着いた色の服装を、そして男性は落ち着いた色のスーツやジャケットを着用しましょう。暗めの色であれば、グレーや紺色でも問題ありません。

 

レザーや喪服は厳禁

落ち着いた色味であっても、殺生を連想させるレザーの着用は厳禁であることを忘れてはいけません。また、正装が良いだろうと思って礼服を着ていくのは、仮通夜の場合はマナー違反になります。仮通夜は故人が亡くなった直後に行われるものであるため、礼服で参列すると、まるで故人の死を待っていたかのような印象を与えてしまうからです。

 

親族でない者が仮通夜に参列する場合は手短に

仮通夜は、あくまで親族が故人と過ごす時間です。いくら親しい仲であったとしても、仮通夜に参列する際にはなるべく短時間で済ませるのがマナーです。親族は、故人が亡くなったばかりで気持ちの整理がつかない中、訪問者の応対や本通夜・葬儀の準備に慌ただしく動いているという前提で参列しましょう。もし、本通夜や葬儀に参列できるのであれば、仮通夜に参列する必要はありません。

 

仮通夜1

 

仮通夜は通常親族のみで行われるのが主流ですが、通夜の前に火葬を行う函館などの一部地域では、親族以外の知人も仮通夜に参列することができます。これは、火葬を行う前の仮通夜が、故人と対面できる唯一の機会であるためです。知人が参列できる仮通夜の場合、通常の通夜と同じ手順で行われることを覚えておきましょう。

 

 

 

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