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会葬礼状の意味

お通夜やお葬式に参列することを「会葬」と呼びますが、会葬者には「会葬返礼品」を渡すのがマナーです。その返礼品と一緒に渡されるのが会葬礼状です。昔はお葬式が終わった後に送っていましたが、最近では当日に手渡すのが一般的になりました。

故人のために忙しい中会葬してくれた人たちに、遺族が感謝の気持ちを込めて返礼品とともに渡すのが会葬礼状です。そのため、お香典の有無や金額に関わらず渡すものになります。お通夜やお葬式に会葬してくれた弔問客に当日渡しますので、忌明けに送る挨拶状とは別に用意しなければなりません。

また会社勤めの遺族や親族がお通夜やお葬式に参列する際、会社の忌引き休暇の制度を使うことがあるでしょう。その際に、会葬した証明として会葬礼状の提出を求められることがあります。そういった意味でも、会葬礼状はきちんと用意する必要があります。証明書としての会葬礼状の役割については、「葬儀証明書とは(リンク)」を参考にしてみて下さい。

会葬礼状の準備

会葬礼状を準備する方法は二通りあります。一つは自身で準備する方法、もう一つは葬儀社や専門の業者に依頼する方法です。葬儀社にお通夜やお葬式を依頼する場合は、そのほとんどが葬儀社に会葬返礼品と合わせて会葬礼状の準備を依頼しているようです。

返礼品のプランに会葬礼状も含まれているケースもありますので、詳しくは葬儀社に問い合わせてみると良いでしょう。お通夜やお葬式を葬儀社に依頼しない場合、例えば寺院や自宅で行う場合は、こういったプランが存在しませんので、自身で作成するか、専門業者に依頼する必要があります。専門業者では様々な会葬礼状を準備していますが、多くの専門業者は1枚から作成してくれます。費用は様々ですが、凝った体裁でなければ100枚までが10,000円~15,000円程度で、枚数が増えると単価は下がります。

葬儀社や業者に会葬礼状の作成を依頼する場合は、文面のサンプルも併せて提示してくれますので、葬儀の準備に追われる遺族にとっては便利なサービスです。もちろんサンプルでなく、どうしても盛り込みたい文章があるなど、特別な希望がある場合でも柔軟に対応してくれます。

 

会葬礼状を自分で作成する

葬儀社や専門業者に依頼せず、自作する方法もあります。パソコンやプリンタがあれば自作することも可能ですので、オリジナルの会葬礼状を作成したい場合には自作するのも良いでしょう。

但し、会葬礼状に最低限記載しなければならない内容があります。自身で作成する場合は、以下の内容に注意して作成するようにして下さい。

 

必要項目を記載する

以下は会葬礼状に必ず記載する必要がある項目になります。

  • 故人の氏名
  • お通夜、お葬式の日程
  • 喪主の住所、氏名

差出人は喪主ですが、喪主の氏名の横に「外 親戚一同」などと記載します。

文面作成時の注意点

1)「拝啓」で始まり、「敬具」で結ぶ
2)句読点を使わない

会葬礼状の文面に関しては、「、」「。」などの句読点を使わないのがマナーです。これには諸説ありますが、古くに毛筆で礼状をしたためていた頃の名残だという説があります。毛筆では句読点を使用しないため、印刷になった今でもそれにならっているということです。また、お葬式がつつがなく終わることを示すために、文章を途中で区切る句読点は用いないという説もあります。

 

会葬礼状の例文

以下は、喪主が父親を亡くした際のお葬式で渡す会葬礼状の例文になります。

例文①

拝啓

亡父●●●●(故人の名前)の通夜葬儀(告別式)に際しまして
ご多用中にも関わらず会葬賜りましたこと心より御礼申し上げます
故人が生前中に賜りましたご厚情に対しましても
合わせて厚く御礼申し上げます
早速拝眉の上ご挨拶申し上げるべきところ
略儀ながら書中をもって謹んでご挨拶申し上げます

敬具

上記は定型の参考文面になりますが、定型文は使わずに自身の言葉で文面を作成したい場合もあるでしょう。その場合、オリジナルの文面を作成しても問題ありませんが、忌み言葉(リンク)(「色々」「度々」「くれぐれ」「また」)は使わないように注意しましょう。また、あまりくだけすぎた口語文にならないよう、気をつけて下さい。

 

弔電や供花のみを頂いた場合

弔電や供花のみを頂いて、当日は会葬されない場合もあります。その場合でも忌明けのお礼状とは別に会葬礼状を送る必要があります。お葬式が終わったら、お葬式がつつがなく終了したことの報告も含めて、できるだけ早く送るようにしましょう。

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