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奈良仏教系の成り立ちと特徴

はじまりは南都六宗

奈良仏教系は、奈良時代の初期頃から存在した教えで、聖徳太子が唐に派遣した遣唐使によって日本へと伝えられたとされています。この教えは、三論(さんろん)宗・成実(じょうじゅつ)宗・倶舎(くしゃ)宗・法相(ほっそう)宗・華厳(けごん)宗・律(りっ)宗の6つに分かれ、南都六宗と言われていました。その中で現存しているのが、法相宗・華厳宗・律宗の3宗です。

奈良仏教系の特徴

奈良仏教系の特徴は学術的要素が強いという特徴があり、僧侶は鎮静国家という理念のもとで仏教の研究を行ったとされています。その後に生まれた平安仏教や鎌倉仏教とは異なり、呪術的要素があったともいわれています。

奈良仏教系の一番の特徴は、学問宗であることです。よって、他の宗派のような檀家も存在せず、お葬式もあげません。また、檀家制度が導入された江戸時代よりも前にできたものなので、檀家もありません。

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奈良仏教系の3宗派「法相宗」「華厳宗」「律宗」

法相宗

法相宗は、中国の慈恩大師を開祖とし、インドの唯識(ゆいしき)教学を研究する学派です。奈良仏教系の中心的存在でもあり、大本山を興福寺と薬師寺としています。

唯識論は、「唯識三年倶舎八年」という思想です。長い年月をかけて自分自身を追求し、修行を重ねることが成仏できる道であると考えられています。成仏するための修行として、座禅や念仏を唱えることの他にも、さまざまな修行を行うという特徴があります。

華厳宗

華厳宗は、中国の杜順を開祖とし、本山は東大寺にあります。華厳経の教えである華厳経学を研究する学派であり、四種法界の考え方が中心となっています。

四種法界では、私たちがいる世界を「事法界」、自我を捨てた仏の世界を「理法界」、この2つが共存している世界を「理事無礙法界」、逆に物事だけが存在している世界を「事々無礙法界」と定義しています。華厳経では、これら4つの世界が重なり合って存在していると考える、大変哲学的な思想です。

律宗

律宗は唐の鑑真によって伝えられ、本山は唐招提寺です。律宗では経・律・論のうち律を中心とする考えで、教典には四分律、梵網経、法華経などが用いられていました。律宗でも、法相宗や華厳宗と同様に仏教の研究を行う宗派です。

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奈良仏教系の供養と納骨の方法

奈良仏教系は学問宗であるため、お葬式を行いません。では、僧侶が亡くなった場合などは、どのように供養をするのでしょうか。

お葬式を行う場合

奈良仏教系であったとしても、大切な人を亡くしたらお葬式をあげたいものです。このような場合は、浄土宗などのお寺でお葬式をあげてもらいます。また、奈良仏教系には檀家が存在しないため、お葬式をあげた宗派のお墓へ入れてもらえるようお願いをする形となります。宗派によっては多宗派を受け入れないところもありますので、このような場合は宗派不問の墓地や霊園などに埋葬します。

法要や供養をする場合

先祖供養や法要を行う場合も、お葬式と同様に他の宗派のお寺へ依頼をし、その宗派のしきたりに則って供養を行います。

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