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時宗のお葬式

時宗とは、鎌倉時代に一遍上人(いっぺんしょうにん)によって開かれた浄土宗の一派です。浄土宗は念仏を称えればすべての人が極楽浄土へ行くことができると教える大乗仏教の一つですが、開祖である法然上人(ほうねんしょうにん)の死後は方針の違いからいくつかの宗派に分かれることになりました。その中の一派が時宗です。ここでは、時宗とお葬式の特徴についてご紹介します。

時宗とは

時宗とは、鎌倉時代に開かれた浄土宗の一派で、開祖は一遍上人です。
一遍上人は10歳で母と死別したあと浄土宗西山派に入門してその教えを学んでいましたが、のちに仏の啓示を受け、念仏を広めるため全国を遊行して歩きました。通称で遊行上人(ゆぎょうしょうにん)と呼ばれるのはそのためです。一遍は「南無阿弥陀仏」と唱えれば誰でも救われることが出来るという「他力念仏」を説きました。
ただ称えることで極楽浄土へ導かれると考える念仏を「他力念仏」、念仏を称えながら自らの力で浄土を目指す念仏を「自力念仏」と言いますが、一遍はただひたすら念仏を唱え、大きな仏の力に任せることが重要であると説いています。

今では寺院数が全国に400を少し超える程度の時宗ですが、室町時代には全国に多くの寺院と信者を有しており、非常に勢力の大きな宗派でした。

 

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時宗の特徴

踊念仏

時宗の大きな特徴である「踊念仏」は、日本で欠かせない行事となっている「盆踊り」の元になったことで有名です。

時宗の念仏は踊念仏といって、鉢を打ち鳴らして踊りながら念仏を称えるスタイルです。浄土宗の宗派の中でも非常に特徴的で、一遍が遊行しながら行ったこの踊念仏が全国に広まり、盆踊りの元になったと言われています。

 

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戒名

時宗の戒名は男性には「阿」を、女性には「弐」号を付けることが特徴的です。一般に戒名と呼ばれることが多いですが、時宗では法名(ほうめい)と言うのが正式です。

古くは「阿弥陀仏」号を付けており、観阿弥、世阿弥、能阿弥など室町時代に活躍した人物の名前に多く見られます。

 

時衆

一遍上人は、時宗の僧のことを時衆と呼んでいます。もともとは中国の唐で、寺院の勤行を24時間を4分割した6時間ごとに行い(六時礼讃)、交代制で僧をこれに当たらせていました。この役割を持った僧たちを時衆と呼んでいたのに由来しています。

他の宗派がこの表現を使わなくなっても一遍上人が使い続けていたため、そのまま宗派名として使われるようになりました。

江戸時代に入ると「衆」が「宗」と書かれるようになり、現在の「時宗」の呼び名になったと言われています。

 

開祖

一遍上人

 

本山

藤沢山清浄光寺

 

経典

阿弥陀経

 

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時宗のお葬式

純粋に時宗でお葬式を出すケースは非常に稀なようです。浄土宗の流れをくむことから、お葬式の形式も浄土宗と似ており、焼香や数珠も形式は同様です。

時宗の特徴である踊念仏は、本山であってもお葬式に用いることはないようです。

 

焼香

一つまみの香を押しいただく動作を1~3回行います。回数に明確な決まりはありませんが、導師によって方針が異なる可能性があるため、気になる場合は確認しておくと良いでしょう。

 

数珠

時宗の正式な数珠は二つの輪が交差する二連の形の数珠で、他の宗派と比べても珍しい形です。浄土宗と時宗のみがこの形を正式な数珠としています。数珠と呼ぶこともありますが、時宗の層や信者の間では「念珠」と呼ぶほうが一般的なようです。

 

合掌

蓮のつぼみのように、両手を合わせて、中央に少しふくらみを持たせるように合掌します。これを未敷蓮華合掌(みぶれんがっしょう)といいます。

時宗でお葬式を行うこと自体が稀なため、マナーを知る機会も少ないのが現状です。迷った際には導師や葬儀場に確認すると安心です。

 

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