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本来の意味は仏教の教えを説くもの

導師とは、本来は仏教の教えを説く説教者としての役割りを持つものを指す呼名です。古くは高層や仏、菩薩などの呼び名として使われていました。
時代が移り変わり、最近ではお葬式や法要で死者の霊を弔い、中心となって式を執り行う僧侶の役名となっています。死者に引導を渡すことから、引導師、引導僧などとも呼ばれます。
導師として法会を行うためには、住職などの役職に就く高僧である必要があります。

 

導師とは2

 

導師と脇導師

お葬式の規模や地域の習慣によっては、複数名の導師で読経をすることがあります。その人数や呼び方は、宗派や地方によって異なります。
複数の導師でお葬式を行う場合、中心となってお葬式を進行する導師を大導師、補助的な役割で読経の一部を担当する導師を脇導師、時導師などと呼びます。導師と同じ寺院で次の位を務める僧侶の場合もありますし、同宗派の別の寺院から呼ぶ場合もあり、ケースは様々です。その他に、お葬式の進行を手伝う「役僧」と呼ばれる人たちが付き添うこともあります。
こういった導師に付きそう僧侶のことを「お立合い」「ご相伴」などと言う地域もあります。
脇導師、役僧には、住職の資格は特に必要ありません。
お葬式は、日ごろ付き合いのある菩提寺の住職が導師となってお葬式を取り仕切りますが、その方法や導師の人数は宗派や地域によっても異なります。
規模によっては導師、脇導師などを含めて複数名の僧侶がお葬式を行うこともありますが、それぞれに役割があります。
以下に、各僧侶の呼び方と役割りを一覧にします。

 

導師とは3

 

導師 お葬式や法要全体を進行する役割を持つ。複数の導師が参列する場合、一番上に立つ導師を「大導師」とも言う。

住職などの位の高い僧侶が務めるのが基本。

脇導師 導師の次に地位の高い僧侶。副導師とも呼ばれる。お葬式や法要では導師について、読経の一部を担当する。住職などの役職は問わない。必ずしも僧侶と同じ寺院から来るとは限らず、導師が他の寺院から呼ぶ場合もある。
役僧 導師、脇導師に付いている僧で、住職各などは不要。お葬式では進行の補助を行う。普段は寺の事務や雑務を担当している。宗派によっては用僧、伴僧などとも呼ぶ。

 

このような僧侶の役割りを重んじる宗派もあります。そういった宗派では、導師一人のみで行うお葬式は「略式」であると認識されるようです。
但しこれはあくまで一つのとらえ方ですので、導師を何人呼ぶかは費用も含めて葬儀社や菩提寺に相談すると良いでしょう。

導師の呼び方

日ごろは「ご住職」などと呼んでいる僧侶を、お葬式ではなんと呼べば良いのか悩む人もいます。この場合は「御導師様」と呼べば問題ありません。脇導師も同様です。

 

導師とは1

 

 

 

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