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喪家とは、亡くなった人がいる家族のことを指します。ここでは、喪家が持つ意味とマナーについてご紹介いたします。

喪家とは

喪家の意味

喪家は、お葬式を行う家のことを表し、遺族と同じ意味で使われます。読み方は「そうか」「そうけ」「もけ」と複数あり、東日本では「そうか」と呼んで「葬家」と書く場合もあります。また、「もけ」という呼び方は主に西日本で多く使われる傾向にあります。

 

喪主

昔は、故人の後を継ぐ者が喪主をするしきたりがありましたが、現在は配偶者や長男など、故人と関係の深い者の中でとりまとめができる人が行います。喪主は、葬儀を行う上で中心となる存在であり、喪家の顔となります。葬儀社とのやりとりや参列者への挨拶など、実に様々な場面で活躍する立場ですので、ある程度の体力と対応能力のある人を選ぶとよいでしょう。喪主の詳しい役割は「喪主(施主)がお葬式ですべきこと」(記事にリンク)でご紹介しています。

 

喪家の狗(いぬ)

喪家という名前は、もともとは儒教の「喪のある家」からきており、そこから派生してできたことわざが、「喪家の狗」です。家族が亡くなったことがあまりにも悲しく、飼い犬にご飯をあげることを忘れてしまった結果、犬が痩せ衰えている状態のことを表しています。何かに見捨てられてしまった人や、外見がやせ衰えた人は、「喪家の狗」と例えられることがあります。

 

喪家の役割

喪家内での役割分担

親族が亡くなった直後から親族は喪家となり、以下のことを喪家の中で分担して行います。喪家の人数が少ない場合は、仲の良い知人にお手伝いをお願いしたり、葬儀社へ増員をお願いしたりするとよいでしょう。

 

喪家2

 

死亡診断書の受取、役所への提出、遺体の安置

死亡が確認されたら、医者から死亡診断書をもらいます。自宅で死亡した場合は医師を呼んで死亡確認後に死亡診断書を作成してもらいます。もし、事故で亡くなられた場合は、警察から死体検案書を受け取り、警察の許可を得てから遺体を自宅へ搬送しましょう。死亡届への必要事項の記入は、届出人となる喪主か他の家族が行いますが、役所への届け出などは、葬儀社が代行してくれるケースが多いです。

自宅が狭いなどの理由で安置できない場合は、葬儀社を手配して安置してもらいます。葬儀をお願いしない葬儀社へ安置を依頼することも可能ですが、安置のみで葬儀をお願いしない旨を予めしっかりと伝え、後々トラブルにならないようにしておくことが大切です。

 

近親者、故人の勤務先、友人へ訃報の連絡

故人の死と通夜やお葬式に関する連絡は、連絡先リストを作成してから分担して行うとスムーズです。親族や、故人と特に親交が深かった知人や友人は、故人の配偶者や長兄が連絡すると良いでしょう。

 

葬儀社や僧侶、お金の手配

葬儀社やお寺への連絡は主に喪主が行いますが、お金がからむ内容に関しては、喪主一人だけでなく、複数名で相談しながら決めた方が良いでしょう。故人の死後直後はみな気が動転していることが多く、正常な判断を下せない可能性もあるからです。

 

喪家のマナー

喪家の人間は、通夜や葬儀を行う際には主催者の側に立ちます。遺族として恥ずかしい言動をしないためにも、以下のことに気を付けましょう。

 

喪家1

 

服装

通夜を行うまでは落ち着いた色の普段着を、通夜と葬儀では喪服を着用します。遺族が学生だった場合は、学校の制服でも問題はありません。小さい子の場合は、暗い色のブレザーで良いでしょう。

葬儀では参列者よりも格上のものを着用する方が良いため、男性はモーニングコートや質の良いブラックスーツを着用しましょう。女性の場合は、洋装であれば肌の露出が少ない黒のワンピースやアンサンブルを、和装であれば黒無地の礼装に黒の帯を締めます。アクセサリーは光るものを避け、シンプルなパールのものを使用すると良いでしょう。ネックレスかピアスのどちらかだけを着用し、指輪は結婚指輪以外は外した方が無難です。

急な葬儀で喪服が用意できていない場合は、レンタルショップなどに行けば借りることができます。モーニングコートはあまり着る機会がありませんので、レンタルする方は少なくありません。

 

男性 女性
通夜まで 落ち着いた色の普段着 落ち着いた色の普段着
通夜 ブラックスーツ 黒のワンピース、アンサンブル、黒無地の和服

アクセサリーはピアスかネックレスのみ

葬儀 モーニングコートやブラックスーツ 黒のワンピース、アンサンブル、黒無地の和服

アクセサリーはピアスかネックレスのみ

 

 

弔問客の応対

喪家の人は、通夜や葬儀の前後で弔問客へ対応する機会があります。喪家の方でこれといったマナーはありませんが、弔問客が来た時のために、小分けにしてあるお菓子や飲み物を用意しておくとスムーズで丁寧な対応ができます。また、故人の死因などについて詳しく聞かれることがあるかもしれませんが、親しい人意外の方へは伝えられる範囲で簡潔に対応すれば問題ありません。香典などをいただいた際には丁寧にお礼を述べ、いただいたものと頂いた方の名前を忘れずに記載しておきましょう。

 

 

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