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「お別れの会」の意味

「お別れの会」とは、家族や親族のみでお葬式や火葬を行った後、改めて友人や知人など故人と縁のある人たちを招いて行う送別会のことです。

以前は著名人や芸能人など、生前に多くの人たちと交流のあった人が亡くなった際に行われる事の多いいものでした。

しかし、最近では家族葬や密葬など、身内だけで静かに故人を送りたいと願う人の増加もあり、芸能界や財界の著名人に限らず、一般の場合でも行われるケースが増えて来ました。

「お葬式」とはどのように違うのか

「お別れの会」や「偲ぶ会」は、お世話になった人たちと故人とのお別れの場を改めて持つことを目的に行われます。最近では宗教色を払拭した「無宗教葬」などが少しずつ増えてはいるものの、ほとんどのお葬式で宗教色が強く、中でも日本のお葬式は9割が仏式です。そのため「宗教の儀式」といった色合いが強く、宗教者に依頼して、故人を見送る一連の儀式を執り行うのが一般的です。

大規模なお葬式では、会社が主催して行う「社葬」がありますが、これは故人の死を弔うとともに、企業としての行事となります。

これに対し、「お別れの会」や「偲ぶ会」には様々な形式があり、宗教の形式に縛られる必要はありません。

故人とお別れする送別会として、自由に考えることができます。

お別れの会の形式

開催時期

お別れの会は、通常お葬式後2週間から2ヶ月程度経ってから行われます。大切な家族を亡くした直後の遺族が、疲労困憊の状態で大人数の弔問客の対応に追われるのは大変なことです。その点、お別れの会は期間があくために少し時間に余裕を持って対応できるのもお葬式とは違った点です。

四十九日など、法要のタイミングや納骨に合わせて行われることもあります。

開催場所

お別れの会はお葬式とは違うため、開催場所も葬儀場にこだわる必要はありません。ホテルの宴会場で行われることもありますし、レストランや公共施設を借りて行われることもあります。また、故人が音楽好きだったという理由でコンサートホールやライブハウスを利用するケースもあります。つまり、決まりが無く全て“自由”で良いということです。

●全体の流れ

開催場所と同じく、お別れの会には決まった形式もありません。そのため、逆にどのように組み立てていいか分からないという人も多いでしょう。その場合は、葬儀社に相談するのが近道です。
お別れの会の前にお葬式を行う場合はその葬儀社に依頼しても良いですし、まったく別の葬儀社に依頼しても構いません。参加する人数によって最適な流れを提案してくれますし、遺族や主催者の要望も上手に取り入れてくれます。

故人の好きだったもの、例えば音楽、花、料理などについても相談してみると良いでしょう。

以下に一般的なお別れの会の流れをご紹介しますので参考にしてみて下さい。

 

式典を取り入れる場合 通常のお通夜や告別式に近い型式で行われる。
会場の前面に祭壇があり、開式の辞に始まり、故人の経歴・エピソードの紹介のあと参加者からのスピーチが送られる。
遺族や主催者からの挨拶のあと、参加者による献花が行われる。
会食中心の場合 会食を主体に行われる。
参加者は入場と共に献花を行い、遺族の開会の挨拶のあと、会食や懇談となる。
混合型 式典と会食を合体させた構成で行われる。はじめに式典を行い、会場を移して会食するなど。

お別れの会に参加する時の費用は?

お別れの会は、会費制であることが多いようです。会の内容や規模によっても異なりますが、多くの場合は1万円~2万円に設定されています。白い封筒に入れて持参するか、受付で封筒に入れずにそのまま支払っても構いません。勘違いしてはいけないのは、ここで支払うのは会費であって香典ではないという点です。

お別れの会の案内に香典辞退と書かれて入れば香典を支払う必要はありませんが、参加者自身に会費とは別に香典を渡したい意志があれば、別に持参するようにしましょう。

この場合の相場は一般的なお香典と同様になります。

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