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真言宗のお葬式

仏教はさまざまな宗派に分かれており、各宗派によって宗祖や教え、お葬式のしきたりなどが異なります。お葬式では故人の宗派に合わせるため、各宗派の特徴を知っておくことが大切です。ここでは、密教といわれる真言宗のなりたちやお葬式の特徴についてご紹介します。

 

真言宗のなりたち

開祖は「空海」

真言宗は、弘法大師空海が開祖です。空海は平安時代に中国へ渡って密教を学び、日本へ戻ってその教えを広めました。

真言には、仏様の真実の言葉という意味が含まれています。
密教とは

密教は、「空」という部分があり、言葉にできない教えが存在するという発想です。言葉では表せない部分を修行にて習得することで、仏様の教えを習得できると考えられています。

言葉にできない部分を教える密教では、経典や書写などの方法を用いず、師匠から弟子へ直接伝えられます。密教では、このような実戦形式の修行が重要視されています。

 

真言宗02

 

真言宗の教え

即身成仏の考え方

真言宗では、「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」を説いています。簡単にいうと自力本願という意味で、以下の三つの教え(三密)の考え方がもとになっています。

・身密…手で印(両手指で印相を組むこと)を結び、身体を使って行動すること

・口意…真実の言葉を口に出して伝え、仏に願いを働きかけること

・意密…心に仏を感じること

 

万物をつかさどる本尊「大日如来」

真言宗の本尊は、大日如来です。大日如来はこの世のすべてをつかさどる仏とされており、修行を積んで三密を正しく修得することで、はじめて大日如来と一体となることができます。

大日如来は万物を司っているため、どこからでも大日如来の存在を感じることができ、この行為を極めることが真言宗の真理を極めることであり、悟りを開く唯一の方法とされています。

 

真言宗03

 

真言宗のお葬式

真言宗は修行によって教えを授かった人にのみ示される密教であるため、他の宗派に比べるとお葬式の考え方や作法も異なる部分があります。

 

枕経をとなえる
枕経は本来亡くなることに対する恐れを癒すため、臨終の枕元で僧侶がとなえるものでした。それが時代の移り変わりとともに死後すぐに行われる供養の儀式の一つとなり、現在では故人に向けてあげられるお経となっています。この枕経は、宗派によっては行わない場合があります。

 

灌頂を行う
密教で特徴的な儀式の一つです。本来は修行を重ねた僧が上の位に上がる証として、頭の上から水を灌ぐ儀式でした。
お葬式では、故人が仏の位に上るという意味で頭から水を灌ぎかけます。

 

お葬式の手順

真言宗のお葬式は、以下の順序で行われます。

 

①入堂:僧侶が入堂する

 

②塗香(ずこう) 、三密観(さんみつかん)、護身法(ごしんぼう)、加持香水(かじこうずい)の法

葬儀を進めるにあたり、僧侶が行う準備作業

塗香:香を体にぬってけがれをとる。

三密観:吽の字を体・口・意におく。

護身法:五種の印を結び、心身を整えるための儀式。

加持香水の法:浄めるための香水を神聖なものにするための祈り。

 

③三礼(さんらい)・表白(ひょうびゃく)・神分(じんぶん)・声明(しょうみょう)

三礼:三礼文を唱えて礼拝する。

表白:仏をたたえ、教化を願う。これから行われる儀式の成就を祈る。

神分:仏の名を唱えて降臨に感謝する。

声明:仏教を賛美する音楽。

 

④剃髪・授戒:僧侶が個人の頭を剃り(あるいは剃る真似)、仏の弟子として帰依することを誓い、戒名を授けられる。

 

⑤引導:再び表白・神分が行われる。不動灌頂と弥勒三種の印を授けることにより、故人の即身成仏が果たされる。

 

⑥焼香:諷誦文(ふじゅもん)が唱えられる中、参列者が焼香する。

 

⑦退堂:僧侶が退堂する。

 

真言宗01

 

真言宗のお葬式マナー

真言宗のお葬式ではお焼香3回

真言宗のお葬式では、お焼香の回数に気をつけましょう。焼香は1,2回が一般的ですが、真言宗では原則3回です。3回という回数である理由は諸説あり、3業(身、口、意)を極める、三宝(仏、法、僧)に帰依する、三毒(貪・瞋・癡)をなくすなどがあります。

 

焼香の仕方は、3回ともおしいただくか、はじめの1回だけ押し頂き、残りの2回はそのまま香炉へ移動させるという方法があります。

 

真言宗の数珠
真言宗の数珠は、主玉が108個からなる二重タイプのものが正式とされています。一連の数珠を二重にして使用するタイプのもので、主玉が108個、親玉が2個、四天玉が4個、浄名玉が1個、弟子玉(記子)が20個、露玉が4個に梵天房が4個ついています。

両手の中指に数珠をかけ、両手を摺り合わせて音をたてます。

 

お焼香や数珠の作法は、地域や僧侶によっても異なることがあります。よく分からない場合は、葬儀社やお寺へ確認をとりましょう。

 

 

 

 

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