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キリスト教とは

キリスト教は、イエス・キリストの教えを基にした宗教で、世界中に多くの信者がいます。大きく分けてカトリック、プロテスタント、そして東方正教会といった主要な教派がありますが、日本では特にカトリックとプロテスタントが知られています。

キリスト教は、2000年以上前にユダヤ教から派生して成立した一神教であり、イエス・キリストを信仰の中心としています。この宗教は、神を唯一の存在として崇め、イエスが神の子であり、救世主(メシア)として人々の罪を贖ったと信じることが基礎となっています。聖典は旧約聖書と新約聖書で構成され、特に新約聖書には、イエスの教えや生涯、弟子たちによる教会の発展が記されています。

キリスト教の信仰は、神の愛と赦し、そして人類への救いを重視します。特に、イエス・キリストの復活と永遠の命への希望は、信者にとって重要な教義です。キリスト教徒は、イエスの教えに従って慈善活動や社会奉仕を行い、他者への愛や平和の実践を重視します。

誕生はパレスチナ地方でしたが、使徒たちによる伝道活動を通じて広がり、4世紀にはローマ帝国の国教として確立されました。歴史の中では、11世紀の東西教会の分裂、16世紀の宗教改革など、重要な分岐点を経て、カトリック、プロテスタント、正教会といった様々な教派が誕生し、現在もそれぞれの伝統に基づいて活動しています。

キリスト教の日本伝来

キリスト教が日本に伝わったのは、1549年のことでした。この年、スペインの宣教師フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸し、日本でのキリスト教布教を開始しました。当時、ヨーロッパでは「大航海時代」が進行中で、スペインやポルトガルがアフリカやアジアへの航路を開拓し、貿易や文化交流が盛んに行われていました。その一環として、ポルトガル人やスペイン人が日本を訪れ、南蛮貿易が始まりました。

ザビエルが日本に来るきっかけは、マレーシアで出会った日本人ヤジローの存在でした。ヤジローは、鹿児島で殺人を犯し、逃亡先のマラッカでザビエルに出会い、彼に自分の罪を告白しました。この出会いによりザビエルは日本への興味を抱き、ヤジローを伴って日本へ向かいます。鹿児島に到着後、薩摩国の領主、島津貴久から布教の許可を得て、活動を開始しました。

ザビエルは日本の文化や国民性に感銘を受け、特に日本人が名誉を重んじ、貧しさを恥じない姿勢に深い尊敬を抱きました。彼は、日本での布教を成功させるため、信仰書を日本語で印刷する計画や、天皇への謁見を目指すなど、長期的な視野で活動を展開しました。平戸や山口、大分などで活動し、500人以上に洗礼を授け、信者は「キリシタン」と呼ばれるようになります。

ザビエルの来日を契機に、南蛮貿易を通じて宣教師たちの活動は西日本を中心に広がり、17世紀初頭には多くの信者が生まれましたが、やがて豊臣秀吉のバテレン追放令や江戸幕府の禁教令により、キリスト教は弾圧され、表面上は姿を消すこととなりましたが、その教えは水面下で脈々と受け継がれていきました。

 

日本におけるキリスト教の現在

日本におけるキリスト教徒の人数は、全人口の約1%未満とされています。具体的には、およそ100万〜150万人程度がキリスト教徒であり、カトリックとプロテスタントに分かれています。日本においては、仏教や神道が主な宗教として広がっているため、キリスト教徒の割合は少数派です。しかし、キリスト教の教会や学校、福祉施設などが全国に点在し、社会において一定の存在感を持っています。

キリスト教徒の少なさを反映して、日本で行われているキリスト教のお葬式も全体の数パーセントにとどまります。日本のお葬式の大半は仏式で行われており、キリスト教式のお葬式はごく一部に限られています。割合としては、全体の約1%程度がキリスト教式で行われていると言われています。

キリスト教のお葬式は教会でおこなわれることがほとんどですが、斎場で行われることもあります。神父や牧師による祈りとともに故人の生涯を振り返り、天国への旅立ちを祝う形で進行します。
キリスト教のお葬式は、カソリック、プロテスタントで少し意味合いが変わります。

カソリックのお葬式は故人の罪を神に詫びて許しを乞い、永遠の命を得られるように祈りを捧げるための儀式となります。

一方プロテスタントのお葬式は、神への礼拝とされています。故人は死とともに神に召されるという考えがあるため、お葬式は神に感謝を捧げて遺族を慰めるために行われます。そのため、儀式は神に捧げる祈りが中心となって進められます。
仏教の葬儀に比べると、カソリック、プロテスタントのいずれも形式はシンプルであり、神への祈りと参列者が献花を捧げることが一般的です。キリスト教のお葬式の流れはキリスト教のお葬式でご紹介しています。

 

また本来、キリスト教では日本の仏式に「お通夜」や「法要」にあたる儀式はありませんが、慣習に従って行われるケースもあります。詳細は以下でご紹介していますので参考にしてみて下さい。

キリスト教式のお通夜「前夜式」の流れ

キリスト教の法要

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